- 10月
- 2024年11月
それは、AUGM長崎に参加するために、羽田から長崎空港に向かう飛行機の中での出来事でした。いつもANA便を利用している私は今回もANA便(SNA運行)でシートに座り、何気なく機内誌を手に取りました。それというのも、当社取り扱いのBluelounge社の人気充電台「The Sanctuary」がANAの機内販売誌に掲載される予定(今はされています)ということを聞いていて、もしかしたら載っているかもしれないという軽い気持ちからでした。
手に取ったときは驚愕という言葉がまさに当てはまるような感じでした。「Re+」という機内誌の表紙が当社の今年の年賀状デザインに酷似していたからです。上の写真の小さなポストカードの方が当社の年賀状で、大きな雑誌の表紙がRe+です。
最初はなにかの間違いかと思ったのですが、中を開けてみると「たのしい空港」という特集が組まれており、その中では当社オリジナルブランド「Simplism」のブランドカラーを使用したデザインになっており、また、当該年賀状のパーツパーツが埋め込まれていました。
正直なところ、やはり我々と比べると大手の会社の機内誌ですから、一瞬頭をよぎったのは「ウチがデザインを模倣してしまったのか?」ということでした。ただ、この年賀状デザインは私とK大郎氏とで作ったもので、何かを参考にしたわけでもありません。また、冷静に考えてみれば、Simplismのブランドカラーを決めたのは2年ほど前のことですので、どう考えてもこちらが模倣したというよりも、あちらが、ということになります。
よーくよーく見てみると、細かなパーツが「100%」同じというものがないので、同じではありませんと言い張られると困るのかもしれませんが、一般的に見てこれは明らかでした。
我々はデザイナーではないですし、デザイン作品として年賀状を作成したわけではないので、実害という意味ではあまりないのですが、会社の規模から考えて、両者を見た方は我々が模倣していると感じるのではないか、というのが懸念でした。
背中に嫌な感じの汗をかきつつ長崎に着き、すぐにK大郎氏と協議の上、翌週にRe+編集部に電話しました。その後、すぐに中国に出張してしまったのですが、その間何度かメールのやり取りをさせてもらい、最終的にはRe+側のデザイナーが「参考」にしたということを認め、早急な対応策を提示していただきました。
そして、最終的には下記の通り和解に至りました。
[スカイネットアジア航空機内誌と当社製作デザインの類似について]
https://www.trinity.jp/news/2009/05/1216.html
このとりログでは会社の公式見解・発表とはちょっと違うところをご紹介しているので、上記のNewsだけでは伝わらないところを書いてみました。正直、もしも争うようなことがあればもっと大々的にやらなければいけなかったのですが、すぐに認め、その後の対応は迅速かつ丁寧でしたので、今となっては「最終的には(参考にしたくなるほど良いデザインだった)ということ」と思っています。もちろん、そのデザイナーの方は今後、安易にこのようなことをすることがないようにしなければいけませんが、どこかで当社のウェブなり、商品なりを見て、良いと思っていたのでしょう。
デザインの世界ではここまで露骨ではないものの、こういうことは「よくある」みたいです。ただ、私にとっては初めての出来事だったので、驚きと戸惑いが多くありました。これからも、がんばって良いデザインのものを作っていきたいと思います。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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