MacBook Proを愛用し続けて、時と場合によってはMacBook Air 11″を併用してきた私としては、デスクトップのMacを買うことは二度とないと思っていました。iMac Retina 5Kディスプレイモデルを見るまでは。

本当のことをいえば、5K Thunderbolt Displayが出てくれればそれでも良かったのですが、現在の技術ではMacに装備されているThunderboltでは5Kを伝送することができないので、新しい規格の策定および実装を待たなければいけません。Mac Proですら出力できない5Kをディスプレイだけ発売することはあまり考えられないので、5K Thunderbolt Displayの夢はそれほど近い将来には実現しないのではないかと思っています。

それでも、Retinaディスプレイを使いたいという欲求を抑えきれず、Appleのスペシャルイベント後すぐに発注をしました。注文が殺到していたからなのか、カスタマイズしたからなのか、結構待ちましたがようやく届きました。
基本的な使用想定としては、Retinaディスプレイです。なので、描画をするグラフィック性能は最大に、内蔵ディスクはあまり使用することはないので1TB程度で抑えています。現在はほとんどのデータはクラウドに保存されているので、iMac 5Kで作業をしていてもデータはローカルに置かずにいれば、外出先などではMacBook Proでそのまま引き続き作業をすることができます。

これまで27インチThunderbolt Displayを使っていたので、そのままiMac 5Kが入れ替わりで目の前に鎮座することになりました。正面から見ると少し違うデザインで、横から見るとこれまでよりもかなり薄くなった印象です。iMac 5Kの方がCPUなども入ったコンピューターであるのに、ただのディスプレイの方が分厚いとはなかなか不思議です。

起動してみると、これまで見てきた画像は度のずれた眼鏡をかけていたのではないかと思わせるほど、文字がくっきり、デスクトップピクチャーも細かい描写が圧倒的に良くなっています。iPhoneがRetinaディスプレイ化を果たしたときにもビックリさせられましたが、より大きなディスプレイの場合には綺麗になったという体感が桁違いです。

私はO型なのに結構キッチリとしているタイプで、画面上もタイルのように敷き詰めて無駄なく使いたいので、このように並べています。大きなディスプレイを活用するにはなるべく重ねないで、すべての情報を視野に入れることが大事だと考えています。そのすべてがとても美しいのですから、仕事をしていて気持ちが良いです。しかし、そうなってくると気になってくるのがRetina化されていない画像、ウェブページです。iPhoneがRetina化したときも同じ事を感じたように、解像度が足りなくてギザギザしているものが、今まではずっとそれを見てきたにもか変わらず、急に醜いものに見えてきてしまうのは不思議です。

最後に、何年かぶりにデスクトップを買ったと書きましたが、実のところiMacを買ったのは初めてでした。そして、キーボード・マウスはワイヤレスになっていることに気付きました。最近買うMacはみんなそうなのかもしれません。ただ、Bluetoothの設定は最初どうするんだろうと思っていたら、なんのことはない電源を入れるだけで使えるようにペアリングされているんですね。電源を入れるだけでキーボードもマウスも使い始められることに、ほんの少しだけ感動しました。いまどきはWindows PCでも同じなのでしょうか。

というわけで、まだ使い始めたばかりのiMac Retina 5K、楽しく感動している毎日です。でも、そのうち慣れてきてしまうのでしょう。でも、自宅のThunderbolt DisplayやMacBook Air 11″を見た時に我に返るのです。もう、そこには戻りたくないと。