小さな会社でも、知財を登録し続けることが重要

2020.02.08

当社のような小さな会社でも、さまざまな工夫をして製品作りを行なっていますので、いろいろなカタチで発明を保護する特許権、考案を保護する実用新案権、デザインを保護する意匠権、商品やサービスなどを区別するためのマークを保護する商標権などの知的財産(知財)を出願・登録し、知財保護活動を行なっています。知財権というのは、自分でこれは自分で発明した、創作したと思っていてもまったく何の意味も持ちません。これらはすべて適切なタイミングに特許庁に出願する必要があります。

これまで、数回、当社の知財権を侵害するような競合他社製品があり、権利侵害を申し立てることで販売の停止などにこぎ着けたこともあります。これらも、我々が毎年数百万円に上る知財への投資を惜しまずに続けてきた結果でもあります。

さて、今回私の元に送られてきた特許査定結果は、「この出願については、拒絶の理由を発見しないから、特許査定をします。」ということで、無事に特許権が認められた通知となります。なかなか面白い文ですよね。正直なところ、出願したことも忘れていたほどではあるのですが、NuAns NEOのひとつの特徴とも言える、カードが収納できる機構についてのものです。写真では一部を掲載していますが、特許番号で検索していただければと思いますが、そこに書かれてる特許内容はとても私が書けるものではありません。

当社が創業間もない頃からずっとお世話になっている井澤国際特許事務所にお願いして作成してもらった出願書類となります。知財関係の申請はかなりノウハウがあり、専門的な知識が必要となりますので、私はいつも作ったものやアイディアを相談して、どのように申請をするかなどのアドバイスをいただいて進めています。

知財にかける費用というのは、直接的にすぐに何かを生むものではないので、後回しになったり、投資をしなかったりすることが多いようですが、目に見えない財産として小さい会社でも積み重ねていくことが、最終的に自社のアイディアなどを模倣されることを防いだり、そのアイディアを元に新しいビジネスを作ることができる種であると考えています。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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