- 10月
- 2024年11月
前回、コロナ禍で変わった輸送手段についてご説明させていただきました。今回は輸送ダメージ削減対策についてご紹介したいと思います。昨年の春から着手して、まだ100%ではないものの大幅に改善することができたのでご紹介させていただきたいと思います。
前回のブログでもご紹介した通り、トリニティの貨物はコロナ禍で航空便から船便またはフェリー便に変更を余儀なくされました。この変更により今までは3日で到着していたものが、1週間〜長いときは3週間くらいかけて移動してくることになりました。この変更も貨物に大きく影響があったようで、輸送中のダメージが頻発しました。そして、その原因を探っていくとどうやらパレタイズの方法が悪いということに行きついたのでした。
パレタイズとは〜
物流上の作業において、パレットに荷を積み付け、まとめること。
昨年までのパレタイズ状況がこちらです。
物流業界の方が見れば一目瞭然だと思いますが、実はこのパレタイズには大きな問題があります。分かりますか??
正解はパレットからの貨物のはみ出しです。
実際の写真だとわかりづらいので、イメージ画像を貼っておきます。
工場としては、少しでもたくさんのカートンを1つのパレットに載せようという努力の結果だったのですが、それがどうやらダメージにつながっていたようでした。パレットからはみ出すということが輸送中のダメージには一番の問題でした。
中には段ボールが横向きに積まれているものもありました…。中国の担当者にやめてくれと伝えたときには、なぜだと問い詰められました。日本人であれば段ボールは縦向きに積むのが鉄則だとわかっていると思うのですが、段ボールのフルート(波形状)の意味から説明しなければなりませんでした…(汗)。中国あるあるですね。
それはさておき、ではなぜ、パレットからはみ出すとダメージにつながるのか…
①大きくはみ出すと上のカートンの重量で下のカートンがパレットの角に当たることで潰れ、荷崩れを起こす可能性がある。
②パレタイズの最後に使うPPバンドと呼ばれる紐が食い込みアウターカートンを傷つけてしまう。
③輸送中にパレットを抑える器具がカートンと干渉してダメージを与える
④フォークリフトでの作業時に壁やトラックに接触した場合、パレットからはみ出しているとカートンが直接ダメージを受けてしまう。
上記以外にも細かい施策をいくつか施ました(フラジールステッカー貼付、アウターカートン構造の変更、輸送方法の変更など)。その結果、ダメージ発生率を1/3まで圧縮することができました!!!
もし貨物のダメージでお困りの方がいらっしゃいましたら、まずはパレットからのはみ出しを徹底的に排除することをおすすめします。それでも改善されない場合には、カートンの材質や構造変更、パレット保護の強化段ボールの導入など次なる手段を検討されると良いと思います。
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このブログを書いたスタッフ
オペレーション
たーにゃ
都心へ働きに出ることに疲れ、自宅から徒歩10分のトリニティに入社を決意。優しい家族とハイテク家電に助けられながら、ギリギリ2人の育児中。年に1度の海外旅行を生きがいに日々精進しております。心はロシアの金髪美女"ターニャ"ですが、寒がりでロシアには住めないので"たーにゃ"でお願いします。
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