- 10月
- 2024年11月
最近よく聞かれる質問に「HDMIからアナログに変換できるコンバーターはありませんか?」というものがあります。当社で取り扱いをしているGefen社のラインナップは多彩ですが、アナログビデオとオーディオからHDMIに変換したり、DVIとオーディオからHDMIに変換したり、HDMIからDVIとオーディオに変換したりという製品はありますが、HDMIからアナログに変換する製品は存在しません。
HDMIからアナログに変換したいという要望の大元は、テレビなどのディスプレイがまだHDMIに対応していないものを所有しており、それでも周辺機器がHDMIになってしまい、HDMI接続でのみ○○ができるというような制限も多いため、HDMI出力しつつアナログで接続できれば古いテレビなども活用できるということだと思います。たしかにApple TVが出たときも、HDMIでの接続ができない人が割と回りに多くいたような気がします。
もちろん神様ではないので未来を予測できるわけではありませんが、一般的に合法的な製品開発の中ではHDMI to アナログ変換機は登場しないといえます。実はHDMIラインナップが出そろってきた2年前くらいにGefen社の社長に「HDMI to アナログ変換機を発売したら売れるよ」という話をしたことがあります。しかし、彼は「技術的には簡単にできることだが、発売することはできない」と答えました。
これは、HDMIという領域においてはHDCPというコピープロテクション技術が働きますが、アナログビデオになった場合にはこれが働かず、不正にコピーされてしまう可能性が出てくるためです。Gefen社がライセンスしているHDCPの資格も剥奪されてしまう可能性がありますので、すべてのHDMIビジネスができなくなる危険性があります。
将来的にHDMIからアナログに変換してもコピープロテクション技術を有効にする技術が出てこないとは限りませんが、それよりも早くHDMI対応ディスプレイの普及が進むのではないかと思われます。当社でもテスト用に1台購入しましたが、いまや20インチクラスの液晶テレビでもHDMI端子付きになっていますので、今年中に爆発的に普及率が上がるものと思われます。
というようなわけで、(おそらく)HDMI to アナログ変換機は発売されることはないと思いますので、必死にいろいろ探しても時間の無駄になってしまう可能性が高いので、あきらめてHDMI対応テレビを購入するのが一番の近道なのではないでしょうか。
追記:イメージ画像は既存の製品をちょっぴり加工しただけで、実際にこのような製品の開発は一切行なわれていません。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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