- 10月
- 2024年11月
はじめに身もフタもないことを書いてしまうと、私はほとんどYouTubeを見ることはありません。製品のプロモーション用に自社で作成したモノを見たり、動画製作の際のプレビューとしてみることがあったり、ごく希にSNSなどで流れてくる面白いとか凄いと言われる動画をクリックすることはあっても、自らYouTubeにアクセスしたりチャンネル登録をしたりすることはありません。その意味では、YouTubeのことをよく知っているわけでもなく、ましてはYouTubeで活躍している人などはまったくといって良いほど知らないという前提です。
ただ、ジェット☆ダイスケ氏は元々ガジェット系のレビューなどをやっていたということもあり知っていることは知っていました。その後少しお近づきになったのはJAMBOXを出したときでしょうか。その後、iPhone型のバッテリーなどをレビューしてもらったことがあります。動画で見るジェット☆ダイスケ氏と普段やり取りさせてもらったり、SNSに投稿している内容などには少しギャップがあってとっても面白くて尊敬できる人です。
そんなジェット☆ダイスケ氏が本を執筆したということで、その名も「YouTubeで食べていく」なのでさっそく読んでみました。
どんな内容かも分からず、1ページ目をめくってからは比較的平易な文章であると言うこともあったり、インタビューを織り交ぜてあるので読みやすく、一気に読み切ってしまいました。
帯には「本当に稼げる?」という稼ぎ方指南のようなニュアンスが書かれていますが、内容的には現実的でシビアな分析や、単に始めれば良いというのではなく、努力や工夫を重ねて続けているという話が続きます。登場する方々、正直いうとどなたもまったく知らないのですが、それでもどなたも元々はそれで食べていこう生活していこうという野望から入ったのではなく、やりたいこと、見せたいこと、表現したいことがあってその場としてYouTubeを選んでおり、試行錯誤を繰り返した結果として動画の再生回数が伸びたという話ばかりです。現在、中国に滞在中なのでYouTubeが簡単には見られないので、この本で紹介された方々の動画は見てみたいと思っています。
読み進めると、よくある「こうすれば稼げる」というあやしげな本ではなく、YouTubeというメディアにおいても、これまでの媒体と何ら変わらず、見てもらうための弛まぬ努力と地道な改良などを重ねる、そして何よりもオリジナリティが必要だということも理解できます。
少し驚きだったのはそれでもYouTubeだけを収入源にして生きていくのは困難であること、少しでもアクセスが減っていけば生きていけなくなってしまうので、他のことと組み合わせて仕事をしていかなければいけないという日本の現状です。私のようなカジュアルな人が多いからなのかもしれませんが、日本とアメリカでは全然事情が違うようですね。それに、保証があるわけではありませんので、その意味では水商売のようなモノですから食べていくという意味では厳しい世界でもあると思います。
タイトルを誤解して、それを見習って私もYouTubeで生きていくんだとワクワクして読み始めた人にとっては現実を突きつけられる本ではありますが、当然これが現実ですから、それで諦めるようであればそもそも諦めた方が良いわけで、それを乗り越えられる表現力と地道な努力が必要だということです。
実際、これはどの世界でも似たようなものですね。サービスを思いついたからといってそれを作ればGoogleのようになれると夢見る人はたくさんいますが、現実としては簡単に自分が思いつくことは他の人も思いついていたり、できた頃には他が出てきたり、できても誰にも知ってもらえなかったり、それで生きていくには似たような壁があります。
ジェット☆ダイスケ氏のファンのみならず、YouTubeで面白いことをやりたい、願わくば収入源にしたいという人には現実として読んでおいた方が良い本だと思います。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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