- 9月
- 2024年10月
いまや日本の一般紙ですらも始めたというほどの急成長を遂げるコミュニケーションツールTwitter(ツイッター)ですが、もちろん、かなり前からその存在は知っていましたが、あまり手を出すつもりはありませんでした。個人的な付き合いの人たちはほとんど触る程度にしかやっていませんでしたが、Apple関係の人(アップルの社員というわけではなく)で言うとかなりの割合でやっているようでした。ただ、必要に迫られるということもないので、そのままなんとはなく時間が過ぎていたのですが、昨日のAUGM大阪終了後の懇親会においてTwitterの話題になり「Twitterはやるつもりが無い」と発言したことがきっかけとなり、そのテーブルでは割と白熱した議論となりましたので、改めて考え直してみました。
以下はある程度Twitterのことがわかっていないと意味が分からない可能性がありますが、Twitterを紹介するエントリーではないので悪しからず。
・時間がない
時間がないとはTwitterに費やす時間がないという直接的な意味もあるのですが、「時間をかけるに値する代物とは思えない」という方が正しいかもしれません。その理由は以下に記しますが、1日24時間という限られた人生の中で、何に時間を使うのかというのは最近特に考えなければいけなくなってきました。それほどまでに時間の経つのが段々と早くなっているように感じるのです(単に老化しているだけなのかもしれませんが…)。
・時間をかけないといけない
若干、前述のトピックの続きのようになります。Twitterの仕組みとして、「自分勝手につぶやく」のが基本で「非常に緩いツールである」とみなさんが言いますが、実際、自分が勝手につぶやいて誰のフォローもしないというのではコミュニケーションツールとしては意味のないものに成り下がります。そこから考えると、ある程度「つぶやいて」それが誰かに見られることを意識する必要があり、なおかつ、ある程度誰かをフォローしてその「つぶやき」を読んでいく必要があります。
つまり、ある程度の時間をかけないとコミュニケーションが成り立たないのは、これはTwitterに限らずSNSなどでも同じ事です。ただアカウントを作って好きなときにつぶやくだけでは、誰ともコミュニケーションを取れないわけです。ある程度のアカウント数になっているわけですから、現在のブログと同じように「ただ書く(つぶやく)」だけでは誰も見て(読んで)くれることはなく、どこかの話題に自分から入っていってアピールしていく必要があります。
良いか悪いかという問題ではなくて、Twitterをやられている方のほとんどが「気軽に」と言われるのですが、実際に話を聞いてみるとかなりの時間を費やされています。私の場合、仕事が(割と多く)あり、SNSとしてはmixiを利用しており、RSSフィードはすぐに溜まってしまうくらい登録していますし、日本経済新聞を購読しています。そこからさらにTwitterを始めるというのは、かなりの労力を必要とするのではないかと思うわけです。楽しいか楽しくないかと考えれば、楽しいのではないかとは思いますが、時間をこれ以上割けるか、という問題なのです。
・情報の氾濫
「たくさんの情報を取れる」という事もよく聞くのですが、良いも悪いも140文字の中にどれだけの情報が入れられるかというと、タイトルとウェブページへのリンクということになると思います。しかし、タイトルだけで実際にはウェブページに情報があるとなった場合、そのニュース自体にアクセスする価値があるのかどうかを判断することができません。
それこそ「気軽に」自分が面白いと思った記事を「つぶやく」(デジタル時代の最大の恩恵であるコピー&ペーストが大活躍)のでしょうが、それがたくさんの量になってくると、どのように取捨選択するのでしょうか。たとえば、私はメールマガジンをいくつか購読していますが、タイトルとURLだけを羅列したようなメールマガジンはだんだんと読まなくなりますし、RSSフィードに一切概要を載せないものは購読を止めます。
そして、たくさんの情報を得ようとフォローをしていくと、結果としてたくさんのつぶやきで溢れるわけで、「最新のものだけみていれば良い」とか「見逃していけばいい」と言われますが、しかし、それでは流れ去れていってしまう(面白いかもしれないしつまらないかもしれない)ニュースがあるわけで「たくさんの情報を取れる」というのと矛盾するわけです。ここがもっともよく分からないところです。
・情報の希薄化
前述のトピックに近いのですが、どうしてもTwitterのサイズでの情報は「さわり」だけになり、深く掘り下げることがありません。そして、そのような情報は他でも手に入るものが多いと思います。もう少し、その情報に対しての考察などが多少なりとも書かれているものの方が有用な気がするのです。Twitterで流れる情報だけで分かったつもりになってしまうのは、ちょっと「危ない」気もしますし、それが故に、私は紙の新聞も読みますしビジネス誌もよく読みます。
・1分1秒を争う速報性の必要があるのか
Twitterの利点に「速報性」というのがあると思います。もちろん、個人の人がどこかでなにかをたった今している、という速報性は十分にあると思うのですが、情報の速報性ということで考えた場合、そこまで1分1秒を争うことってあるのでしょうか。少し経てばしっかりとした体裁の整ったニュースがメディアにも掲載される時代ですし、RSSにもすぐに飛び込んできます。140文字の中にどれだけの要素を詰め込めるのか、たとえば見出しだけを出された場合、その詳細を知りたいとすぐに探し回ることがどれだけ必要なのでしょうか。
・企業として使用する
たとえば当社で取り扱いしているBlueloungeなどもTwitterによる情報配信をしています。
デルがTwitterを活用して販売促進をして成功しているという例がよく引き合いに出されます。始めた当初は物珍しさで誘導される可能性があるので、その後の経過がどうなっているかが気になるところではありますが、この成功例はタイムセールやアウトレットの販売を自社で行なっていて、それ自体に魅力があるからということで、これがRSSだったとしても、メールマガジンだったとしても、それほど変わらないような気もします。まず、デルがこのような情報を出すというのを知っている必要があり、そのようなリテラシーの高い人はサイトからはき出されるRSSも購読している可能性があるのではないでしょうか。
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さて、ここまでエラソーに書いてきたのですが、冒頭の画像を見ておわかりかもしれませんが、Twitterのアカウントを取得してみました。これから少しの間、いろいろとやってみようと思っています。昨夜、尊敬する方々のお話を聞き、その方々がそこまで惚れ込むものは何だろうかと思ったのです。私よりも数段多くの情報に触れてリテラシーも非常に高い方々が魅せられるものとは。食わず嫌いでは本当のおいしさは分からないのかもしれません。
ただ、ひとつだけ、基本的にはiPhoneでだけ使おうと思っています。今はMacBook Proよりも圧倒的にiPhoneの方が肌身離さず持っているわけで、なるべく仕事にも影響がないようにという配慮からです。
というわけで、「hosinity」というアカウントで明日からちょこちょこと「つぶやいて」みたいと思いますので、もしよろしければフォローしてみていただけると嬉しいです。
追記:こういう記事や、こういう記事、こういう記事があり、検索してもうまくヒットさせられませんでしたが、Twitterの休眠アカウントが70%以上あるというようなニュースもあったはずです。そこから考えると、本当に一部のリテラシーの高い人たちだけのコミュニティなのかなとも思っていたわけです。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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