スマートウォッチに求めるもの。その答えは時計の本質にある。

2017.08.08

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私は基本的に時計が好きで、ただ時間が分かれば良いということではなく、常に身につけているものなので格好良く、美しいものを選びたいと思っています。とはいえ、どんどん買い換えるということではなく、10年くらいに1度良いモノを買って使い続けるというのを20歳の頃から始めました。

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最初は、タグホイヤーを買い、その次にZenith、その次もZenithという形で40歳に至っています。そこにApple Watchが登場しました。iPhoneをずっと使い続けてきて、その連携機能やAppleのデザイン(マーク・ニューソン氏ですが)などもあって、初代と第2世代の両方を使い続けてきました。特に第2世代のセラミックは美しさもさることながら、まったく傷も付かずに長く美しさが保つというのもすごく良かったです。

ただ、メイン端末がNuAns NEO [Reloaded]に代わり、Apple Watchを付けなくなってから少しの間はZenithに戻していましたが、やはり何かしらApple Watch以外のスマートウォッチを試してみようと思いました。以前に検討したスマートウォッチは非常に高級感もあり、私の好みにも近かったのですが、たったひとつ気になるところがあり、さらに後継機種が今秋登場するということでそれを待つことにしました。

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さて、前置きが長くなりましたが、今回新しくスマートウォッチを購入しました。NuAns NEO [Reloaded]と一緒に使って、非常に快適なので気に入って使っていますのでご紹介したいと思います。

まず、スマートウォッチに求めるものは何か、というところを確認しておきます。

・時間が瞬時に分かること
・バッテリー持続時間が長いこと
・メッセージなどの通知がされること
・着信の通知がされること
・海外出張もあるため、時差表示ができること
・日付が分かること

Apple Watchにおいてスマートウォッチとして最大の欠点は、時間が瞬時に分からないことと、バッテリー持続時間が短いことでした。それ以外は、デザインも含めて考えると世界で一番完成度が高いスマートウォッチだと思います。ただ、この2点は非常に重要なポイントです。

スマートなウォッチという名前からして、基本的な機能としてウォッチつまり時計の機能があります。Apple Watchは手首を動かして顔の方向に向けることで時間を確認したいと見なして液晶画面を表示します。しかしながら、時計を見る動作はこれだけに止まりません。たとえばつり革につかまっている時にチラッと時計を見る、コンピューターのキーボードを打っている時にチラッと見る、会議などでは相手に時間を見ていると分からないようにチラッと見る、などなど手首を動かさなくても時間を見たいと思うシーンは枚挙に暇がありません。そう考えると、現在のApple Watchは時計としての基本機能に劣っていると言えます。これが毎日の中で最大のストレスでした。

また、バッテリー持続時間が第2世代においておおよそ2日でした。私が求める機能が、そこまで多くないためかなりの機能をOFFにして運用していましたが、1日目は問題ないとしても2日目は途中でバッテリーが切れてしまうのではないかと心配になってしまうため、もしかしたら持つかもしれませんが、充電しないで安心とは言えないため、どうしても1日に1度充電するということになります。そうなると、寝る前に充電を忘れたら、ちょっと出張にいったら、さまざまな理由でバッテリーが無くなってしまうことが想定されます。

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前置きが長くなりましたが、今回私が選んだのが、SKAGEN Hagen Connectedシリーズです。前述の項目がすべて網羅されていますし、なんといってもデザインがシンプルかつクラシックなのにスマートウォッチの機能をしっかりと網羅しているところです。実のところ私はSKAGENというブランドはこのスマートウォッチ探しで知ったのですが(実はいつも見ているはずのEngadgetでも記事がありました)、元々はスマートウォッチではないウォッチや、バッグ、ジュエリー、レザー小物などのブランドです。デンマーク発の北欧らしいデザインは私の好みのブランドです。現在は、Fossilグループとなっていて、Misfitなどの会社の技術を取り入れてConnectedシリーズを作ったようです(機能の考え方やアプリが似ている)。

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前述のApple Watchの不満であった「時間が瞬時に分かりにくく」「バッテリ持続時間が短い」の2点を、Hagenでは「液晶ディスプレイを使わないで従来の時計と同じ針を使って時間を表示する」ことで「バッテリー持続時間は約4ヶ月から6ヶ月」と両方を解決しています。元々の土俵が違ってしまうというところはありますが、私は「ウェアラブルデバイスはそのテクノロジーを前面に出してはいけない」と考えているため、このHagenのアプローチは正しいと思います。液晶画面にいろいろ表示できて便利なのに、本来目的である時間がすぐに分からずにバッテリーが切れたらいくら機能が多くても無意味だと思うからです。

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NuAns NEO [Reloaded]とはBluetooth 4.0で接続されるので、常に繋がっていますが、通知がある時以外には電池を消費しないような仕組みを活かしています。通知はバイブレーションで静かに腕に伝えてくれるだけで、あとは左側の小さな円の中にある目盛りでその種類を表わします。基本的には自分で設定した4種類のみが分かるようになっていますが、私はMail, Skype, Messanger系、その他と分けていて、ほとんど困りません。通知があっても、スマートウォッチ上で見るのではなく、NuAns NEO [Reloaded]側を見た方がそのままレスポンスもできますし、合理的だと思います。

一応、小さい円の右側は歩数計の機能の進捗を表わすなどの機能がありますが、こちらは実際にはちゃんと使っていません。さすがに、この大きさの時計をして寝るという事はないので、睡眠を測れないデバイスだと意味がないため、そちらはJawbone UP3に任せるようにしています。

日付表示はちょっとトリッキーですが、自分で設定したボタンを押すと、外周に刻印されている数字を分針と時針が同時に示すことで分かるようになっています。私としてはボタンを押さずともパッと見て分かるのがベストなのですが、許容範囲かなと思います。スマートフォン側と連携させれば日付だけが回転するアナログの表示を用意すること自体はできたはずです(月によって日数が異なっていても対応可能)。

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アプリもシンプルで見やすいデザインになっているので好感が持てます。まだ使い始めて3週間程度ですが、なかなか身につけていて良いなと思えるデザインと、必要最低限のスマートウォッチとしての機能、そして充電の強迫観念から脱却できたので非常に満足しています。惜しむらくは、バンドの交換ができる機構になっているのですが、バンドだけの販売は日本では行なわれていないため、いろいろとシーンに合わせて取り替えてみるができないのです。ここらへんも今後、もっと広がっていくと良いですね。

長くなりましたが、いつも身につける時計についてはいろいろと思うところがありますね。もっとこういうアプローチの製品が増えていって欲しいです。

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このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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