TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアは、我々メーカーとしてはユーザーの方々との直接的コミュニケーションが図れ、良くも悪くもフィードバックを得たり、新しいアイディアの一端とさせていただくこともあります。これまでユーザーは何かフィードバックをしたいと思っても、メーカーの「窓口」に連絡して非常に丁寧に対応はされるものの、開発者などに届いているのかどうかよくわからなかったので、とても大きな距離があったと思っています。メーカーとユーザーとの立ち位置を変えてくれたという意味では、とても良い時代になったなと思っています。

しかしながら、特にTwitterはその匿名性から、非常に下品な発言だったり、侮辱的な表現が含まれていたりして、ソーシャルネットワークの悪い部分も垣間見えます。特に良くないなと感じるところは、個人の発言だけに止まらず、多くの人が情報源としているタグを使って流布するところだと思います。しかも、このような場合のほとんどは、即席で作成した捨てアカウントと呼ばれるなるべく個人を特定できないアカウントだったり、また向ける矛先がメーカーだったり、我々で言えば私だったりするはずのところが直接には言わず（メンションを飛ばさない）にいるところです。

いくつか目に余るものがあったので、下記のようなツイートをしました。

冒頭に書いたように、ソーシャルネットワークの良いところもたくさんあるとも思っているので、続けていくことに変わりはありませんし、実際問題として残念だなと思うことはあっても、まっとうな批判でない限りは堪えることもありません。しかしながら、私以外の人たちにも不快な思いをさせるという部分において看過できないところがあったり、たとえば道ばたでタバコのポイ捨てをしていたら、自分は関係ないからと見過ごすのではなく注意していきたいと思っているタイプなので、あまりにもヒドイものについては対処していきたいと思っています。

具体的には、ソーシャルメディアの運営会社への通報やブロック、名誉毀損に当たるまでのレベルと感じれば運営会社へ個人情報の開示をしていていただくよう弁護士を通じて連絡し、発信者本人に対して削除や訂正、謝罪、場合によっては賠償を求めるということになります。

なお、ではまっとうな批判と下品だったり侮辱的な表現との違いは何か、というところになると思いますが、ある程度主観が混じってしまうのは仕方ありません。私としては、上記のツイートでも書いたとおり、「面と向かって言える表現」というのがひとつの基準かなと思っています。写真のような、教会でその言葉を発することができますか、ということを考えて発信していただければと思います。

この機能はまったく使えない、こんな機能要らない、不具合が発生していて頭にくる、サポートが悪い、などはもちろん真っ当な批判の範疇なので問題ないと考えています。不満に対してはある程度の怒りが混じることは仕方ありません。そして、我々にできる事はその原因について調査し、改善することです。ここが良い部分でもありますが、声なき声だったかもしれないことが可視化されることで、我々も対応していくことができるからです。しかし、罵倒や侮辱的発言では何も解決する事ができません。

現状に不満があっても、それをより良くしていくことが、結果として自分にも良い影響をもたらす、というポジティブな考え方に立てば、建設的に意見する方が実現性が高く、相手を罵倒しても何も産み出されないことは明白だと思います。せっかくですから、より良い方向に向かっていきたいと思っています。

いろいろなご意見があり、ご批判があり、もちろん応援していただくことも含めて、ソーシャルネットワークを通じて、たくさんのことを学んできましたし、できる限りの対応もしてきたと思っています。これからも、社会のルールに則ってやり取りさせていただければと思いますので、よろしくお付き合いください。