最大90%オフのセールとは、どういうことなのか。

2018.02.25

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かなり派手なバナーと共に、「最大90%オフ」というセールを実施中です。詳しくは上記リリースページをご覧ください。今回はSimplismBlueloungeCatalyst製品が対象となります。当社の自社オンラインストアでもAmazonのアカウントで購入することができ、発送先やクレジットカード情報などを入力することなく、簡単に購入することができます。また、Amazon自体でもいくつかセールを実施していますが、製品が異なる場合がありますのでこちらも併せていろいろと覗いてみてください。

「70%以上割引となる「今週の目玉商品」は、トリニティのFacebookページTwitterで毎週月曜日午前に発表していきます。」

そして、この一文がなかなか当社マーケティングチームの工夫が見てとれて面白いです。単にセールを続けていても、あんまり面白くないし、一度見たら終わりになってしまうという懸念を払拭するアイディアです。目玉商品となるからには、それなりにサプライズがあるものだと思いますので、トリニティのFacebookページTwitterを「毎週月曜日午前」にチェックするときっと良いことがあります(良いことの定義には個人差があります)。

さて、その告知だけではあんまり面白くないので、最大90%オフのセールとはどういうことなのかを書いておこうと思います。
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我々が通常販売している製品は、ほとんど値引き販売を行なっていません。また、頻繁な価格改定も行なっていません。したがって、ほとんどの場合は期間限定のセールでのみ、通常よりもお得に購入することができる=安く購入することができるようになります。

当社は5月1日から始まり、4月末に決算の締め日を迎えます。今始まっているセールは、それを見越したカタチで開始したのと、3月や4月というのは多くの人にとって新しい生活を始めるタイミングでもありますので、そこに合わせての開催としています。新しい生活とは、学校に入学したり、学校を卒業して社会人になったり、会社での人事異動があったりなどが1番多く発生するタイミングだからです。

さて、そこで最大90%もの値引きが行なわれる製品があるというのはどういうことでしょうか。普通に考えると、製造コストよりも低い価格で販売することになりますので、販売しても利益になることがありません。それなのになぜその価格に設定するのか。

今回は大きく分けて2つあります。

1つ目はセールの目玉とするためです。スーパーの特売などを想像していただくと分かりやすいかと思いますが、あれもほとんどの場合でお店に利益になりません。しかしながら、それを目当てにお客さんが店舗に足を運ぶことで、他の製品も買ってくれることがあるからです。我々の目玉製品もすべての製品ではなく、一部のものですが、これが目に付くことですごくお得なセールをしているという印象があるために、他も見てみようということになるからです。セールは、いくらお得であってもお客様に見てもらわなければ意味が無いからです。

逆に考えると、その目的で赤字を覚悟した上で出品するわけですから、お客様にとってはとても大きなメリットになると思います。通常は絶対に赤字で販売することがないのですから、価格はこんなに下がることがないからです。

もう1つは、セールのタイトルにもあるように「在庫処分」、ちょっと格好良い言い方をすると「クリアランス」です。カタカナにすると、ちょっと負のオーラが消えるのは英語コンプレックスだからでしょうか(笑)

形ある製品を販売してビジネスを行なう場合、どうしても必要なのは在庫です。在庫が無ければ、販売することができませんから、いくら良い製品でお客様が欲しいと言っていても、在庫が無ければ売上を上げることができません。しかしながら、これが難しいところで、在庫は「切らさず、余らさず」という相反することをバランスよくコントロールすることが大切です。

在庫を持つという行為は「現金を製品化」するとも言い換えられます。それを販売して、再度現金化し、その差額が「営業キャッシュフロー」といい現金を増やしていく結果となります。これがビジネスの根幹と言えます。しかし、たとえば原価が100円の製品を200円で販売しているとして、10個販売するとすると利益は1000円ですが、余剰在庫を10個持っていると最終的に現金化できるのは0円となります。つまり、10個販売しているのにお金は増えないのです。また、ここが難しいところですが、売上と利益は増えます。

かなり単純化して説明していますので、分かる人は細かいところを大目に見て読んでください。

この利益と現金の増減が一致しないところが経営の難しいところです。これを解消していくには、在庫の適正化が必要です。製品を作るのに支払う現金とそのタイミング、製品を販売して得る現金とそのタイミングがとても重要になります。また、決算時においてはこれらをいったんキレイに精算しなければいけません。その際に、余剰在庫が増えれば増えるほど見かけの利益は増えてしまいます。そうすると、まったく現金を生み出さないのに、利益が増えてしまうので、利益にかかる法人税を多く支払う結果になってしまいます。

そこで、利益がなくても、場合によっては赤字になったとしても現金化する必要が出てくるのです。そして、それによって損失が発生することで、会計上、本当の利益適正化が図れるようになります。

セールは売れ残りを値下げ販売しているだけ、という単純なことではない場合もあります、というお話しでした。書いていて、少し難しいところに入り込みすぎそうで、途中で流れを止めてしまったのでかえって分かりにくくなったかもしれません。。。ブログ記事という読み物ということで、なんとなく「ふーん」と思っていただく程度でも読んでいただければ嬉しいです。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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