- 10月
- 2024年11月
私は今回、ドイツからの参加だったので時差の関係上、9月10日の午後7時からAppleのイベントを視聴するという、日本の時の大変さとは打って変わって普通に夜食を食べたらイベントが始まるという嬉しい環境で見ることができました。
ハードウェアとしては、予想通りのスペックのiPhone 5sとiPhone 5cが発表されました。Apple TVもという話もありましたがそれもなく、いつもは2時間くらいのイベントなのですが、1時間10分くらいで音楽演奏に入ってしまったので、かなりあっさりとしたイベントだったような感じがしました。正直、前半に飛ばしていくので、もしかしてこの後に私の知らない何かが発表されるのではないかと内心ビクビクしていたのは内緒です。単にペース配分ではなくて、短く終わったというだけだったので、サードパーティーのアクセサリーブランドを抱える身としてはホッとしつつ、1ユーザーとしては物足りないイベントでもありました。
iPhone 5sで大きかったのはやはり指紋認証のTouch IDという機能です。以前にこの技術関連の会社を買収していることからいつかこの機能が搭載されるといわれてきましたが、やはりハイエンドのiPhone 5sにふさわしい機能です。センサーを兼ねたリングが周りを縁取り、ホームボタンにはサファイアクリスタルが使用されて傷がつかないようにして誤認を防いでいるのでしょう。私はずっと生体認証をあらゆる場面で活用して欲しいと願っていたので、iPhone 5sを買う理由のひとつになりました。
ちなみに、なぜか今回iPhone 5sは5Sではなく、iPhone 5cは5Cではありませんでした。しかも、Appleのウェブサイトを見ると、iPhone 4Sもいつのまにか統一されてiPhone 4sとなっています。パッケージなどでは角丸で囲まれているのでどちらか判別はつきませんが、正式名称は小文字のようです。これは結構私たちの作業を増やすことになります…。
★
さて、今回のiPhone 5s/5cの機能としてはたくさんのニュースサイトが追いかけますのでそれを見ていただいた方が早いし正確だと思います。私はサードパーティーのアクセサリーメーカーとしての視点からすぐに気づいたことを書いてみたいと思います。
今回、予想はしていたものの頭が否定したかったのか直前まで忘れていたApple純正ケースが現実のものとなりました。iPhone 5s用はまだレザーの仕上がりで質感が良さそうなのですが、ウェブページではなんだか透けているように見えてレザー感があまり感じられません。本物はもっと良い印象を受けるかもしれません。しかし、Appleが純正で作るほどのものか、といわれれば否といわざるを得ません。まだiPad用のSmart CoverはON/OFF機能や2つのアングルのスタンド機能を美しく実装しているということから、新しい使い方の提案としてAppleが出すべきものだったとも言えますが、このレザーケースはそういうことも特にないので、あまり意味はないと思いました。
また、iPhone 5cのシリコンケースは穴がたくさん空いているデザインですが、これってどこからか出ていたような気がしますし、この穴から見えるiPhoneという文字が「non」としか見えないのも美しくありません。ただ、ここの穴を利用したサードパーティーアクセサリーが出てくるかもしれません。たとえばクロックスのアクセサリーのようにいろいろなものを埋め込んでも良いかもしれません。
それにしても、名前もあんまり考えていないくらいなのにビデオにも出演してきたりして、どうしたいのかよくわからないケースです(負け惜しみではないですよ!)。
それと、iPhone 5sケースのページを見ると互換性のところにiPhone 5が掲載されているので、図らずも逆にiPhone 5ケースはiPhone 5sにそのまま使用できるということがわかりました(LEDが変わったのでカメラホール周りだけ要注意)。
しかし、iPhone 5sはホームボタンにリングが付いていることから、場合によっては液晶保護フィルムが使えなくなってしまっている可能性がありますので、ここについては大きな注意が必要です。
それから、前々から出る出る詐欺だったNTTドコモからの販売がアナウンスされました。私たちからすれば、6,000万という日本最大の顧客数を誇るNTTドコモが発売するということで、さらなる市場拡大が見込めるので嬉しいところです。
さて、当社のラインナップはもうすぐです…。
P.S.
もうひとつ思い出したので追記しておきますが、今回のiPhone 5sで指紋認証機能が搭載され、これによりホームボタンカバーの市場が消え去ることになります。終わったことなので書いても良いと思いますが、私はこのホームボタンカバーが嫌いでした。
なぜiPhoneのボタンがへこんで作られているのかをよく考えてみれば、ホームボタンカバーを付けるのはナンセンスだということがわかります。単なる押しやすさだけを考えれば凹ますよりも盛り上げた方が良いのですが、そうするとポケットに入れているときやその他さまざまなシチュエーションで、予期せずにボタンを押してしまってiPhoneを起こしてしまうわけです。ホームボタンカバーも同じで、バッテリーの持ちが悪いといっている人のほとんどがホームボタンカバーを使っているのです(私の体験)。
それでも、そういうことをしっかり知らせずに作り続けてきたメーカーがたくさんあるために市場としては大きく存在していましたが、そんな市場も一気に潰してしまうAppleは本当に恐ろしいです。今、自社でケースを出すことで少なくともアクセサリーメーカーのパイをごっそり持っていきましたので、苦境に立たされるところもあるのではないかと思います。一人勝ちし過ぎると誰も付いてこなくなるので、少しはパイを残しておいて欲しいところです。
あわせて読みたい
このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
コメントを投稿
ログイン
登録
ログインせずに投稿する場合には名前とメールアドレスを入力してください。
管理者の承認後、コメントが表示されます。
コメントを投稿するにはログインしてください。
コメント
2013.09.11 07:11 #1164 nomura.yukinori
#1164への返信
2013.09.11 07:11 #1164 nomura.yukinori
NTT ドコモはだいぶ前にロゴを小文字だけのdocomoに変しています。
2013.09.11 14:49 #1165 ほっしぃ
#1165への返信
2013.09.11 14:49 #1165 ほっしぃ
nomura.yukinoriさん、書き込みありがとうございます。
確かに、私のイメージが古かったようです…(汗)
同社のページによるNTTドコモという表記に修正しておきました。ありがとうございます。
続きを表示する