- 9月
- 2024年10月
iPhone 3G用のシリコンケースを製作するべく中国に行った際に、最初に見せられたサンプルが上記のようなものでした。すでにiPhone 3G用のデータ、もしくはモックアップを持っているところが多く、それをもとに金型製作を終えていたのです。そして、これで良ければ7月11日前に大量に生産することができるということでした。
しかしながら、iPhone 3Gの形がオリジナルからほぼ変わらないという予想の元に、なんとなく頭に描いていたものとは異なっており、発売日に間に合うというビジネス的には非常に大きなところに惹かれつつも、あえてデザインを変えることにしました。
おそらく、この形は他のメーカーからも出回るだろうということも予想できたため(実際にこの形で売っているところもありますね)、同じものでは面白くありませんし、自分としてはあまり納得できるものではなかったのです。
上記の図を見ていただくとわかりやすいかと思うのですが、まず元々あったサンプルからの大きな変更点は、前面部分を大きく開口させて縁のみを保護するようなデザインにしたことです。
この理由は大きく2つあり、その1つはまず見た目。耳にあたるスピーカー部とその周りには環境光センサー、接近センサー2つがあり、ここをカバーしてしまうとiPhone 3Gの機能を損なってしまうので、開けておく必要があります。そう考えると、ぼこぼこと穴を開けると醜くなってしまうので、いっそのこと開けてしまった方が良いのではないかというように考えました。
そして、もうひとつの大きな理由は使い勝手です。多くのケースはタッチする部分だけを開けるように設計しているため、操作する面としない面の境目でくり抜かれているのですが、その部分が、たとえばキーボードを使ったときなどに邪魔になってしまったり、写真などをドラッグする際にあたってしまうことがあるのです。
というわけで、前面を大きく開口することにしました。しかし、これをするには1つ難点があり、外れやすくなってしまうということです。そのために、シリコンの硬度を少し高めにしてがっちりとはめ込むようなスタイルにしました。
そして、すべてのコントロールはケース装着時にも行なえるようにすることは当然として、特にボリュームスイッチのところには、ボタン上部に三角形の突起を付けることによって、見ないで触ったときにすぐに位置がわかるように工夫しました。
全体的なケースデザインとしては、使い勝手に配慮して、なおかつデザインとして美しいものというようにできたと思います。
次は、その他のこだわりについてご紹介しましょう。つづく…。
あわせて読みたい
このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
コメントを投稿
ログイン
登録
他のサービスIDでログイン
Log in with Facebook Log in with Twitter Log in with Googleログインせずに投稿する場合には名前とメールアドレスを入力してください。
管理者の承認後、コメントが表示されます。