- 9月
- 2024年10月
iOS 7がWWDCで発表されたとき、世界中がAppleの新しいチャレンジに驚かされ、歓迎の声も、批判の声も多く聞かれました。初めてiOS(昔はiPhone OSと呼ばれていた)が誕生したときには、まだタッチパネルという自分の指で操作するデバイス上で、実際に世の中に存在する機能を置き換えるためには現実を模したデザインにする必要があり、ここ数年、人々はそのデバイスに慣れ親しんできた、だからこそそれに合わせたデザインに変える必要があった、という主旨の話をデザイン担当シニアバイスプレジデントのジョナサン・アイブ氏がインタビューで話しています。
私も、基本的には既存の成功にとらわれずに前に進んでいかなければいけないし、それができるのがAppleだと思っています。しかしながら、周りの反応などを見ている限り、デザインだけならばたとえばデザインスキンのようにユーザーが選ぶようにはできなかったのか、と思ってしまいます。
昔々の話ですが、Mac OS 9時代にはKaleidoscopeというシェアウェアがあり、ユーザーが見た目を自由に変えることができました。単に色合いが変わるだけではなくて、パーツパーツの造形まで変わるので、同じMacというハードウェアを持ちながらも、中身は完全に自分なりに染めることができました。
iOS 6までのデザインも慣れ親しみ、使い勝手も悪いということもなかったし、新しいiOS 7もモダンなデザインで良いと思います。でも、どちらか選ばなければいけないというが唯一のネックです。新しいiPhoneを買えば、どうしても新しいデザインになってしまうわけですが、iOS 6までのデザインを使い続ける選択肢をユーザーに与えても良いのではないかと思いました。Appleの思うこれからのデザインはiOS 7なのでしょうし、「考えて、考えて、すべてを考え抜きました。」というのですから、簡単なプロセスではなかったというのは想像できます。それでも、デザインは十人十色、好きなものはそれぞれ違うわけです。
アプリでも私がTwitterクライアントとして使っているEchofonなどは自分の好きなスキンを選ぶことができますし、他のアプリでも同様の仕組みを用意しているものもあります。1アプリの中の情報とiOSのようなさまざまな機能が内包されているものとは違うというのは重々承知の上で、今ではApple好きの人というのではなく、老若男女幅広い人々に使われるiOSデバイスですから、もう一段階の移行期間を設けても良かったのではないか、と思ったわけです。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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