- 9月
- 2024年10月
ニコニコ動画で有名なドワンゴ社が入社試験に対して受験料を徴収するというリリースを出していて話題になっています。実際には収入にはせずに寄付に回すという説明になっているのに、その先は「追って」としているところやなぜ2,525円という微妙な金額なのかの説明がない(追記:ここはニコニコという意味だったそうです。)のは詰めが甘いのではないかと思わなくもないのですが、それでもこの画期的な仕組みは支持します。
リンク先を見ていただければ、とても分かりやすい形でなぜ受験料を徴収するのかということは理解できると思います。基本的にはお金を払ってでも入社を希望するのかという踏み絵であり、地方から交通費を払ってまで受験しに来る人は無料という配慮もしているところは共感がもてます。
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当社も現在求人をしているところなのでよくわかりますが、最近は手書きで履歴書を書くこともなくなり量産することが可能になり、さらにいえば印刷したり郵送することすらも必要がなくなったために、就職サイトなどのウェブサイトに登録さえしておけば、クリックひとつで(ふたつ、みっつかもしれませんが)応募ができてしまう時代ですから、この会社に入りたいという強い意志がなくても簡単に応募できてしまうのです。受け取る側としては、それなりの人が時間をかけて精査する訳なのですが、志望動機もコピーできるような文章にしてあり、その人が本当に会社に入社したいのかどうかを判断するのが難しいのです。
当社のような零細企業ですと、それでも数十人から数百くらいですのでまだ手動で消し込んでいくことは可能ですが、ドワンゴのような知名度もある企業ですと、はっきり言って見る時間が無駄ともいえる応募が恐ろしく多いのは簡単に察することができます。
当社はサクッと不採用にしますけれども、せっかく応募してくるのだからと経歴やその他の資料を一応目を通すわけで、それだけでもかなりの時間を要することになります。応募する側も、もう少し考えて応募しなければたくさんの応募に目を通す側に「気づいて」もらえないということを十分に理解した方が良いと思います。よくテレビなどで、100社以上応募したのに全然採用が決まりません、日本は就職難です、などというインタビューが流れますが、私からすればそんなに受けるからダメなんだと思います。
その会社がどんなことをやっているか、自分が入社して担うことは何なのか、などをよく考えて真剣に応募するのであれば、少なくともウェブサイトをしっかりと読み込み、その他、その時の状況だけでなく歴史や周りからの評価なども調べ上げる必要があるわけですから、かなりの時間を要するわけです。そうすると、100社も応募、などという芸当はできるわけもなく、結果として数社に絞られることになりますが、それぞれが濃い内容になり、それは絶対に採用担当者に伝わるわけです。自分の人生の一部を預ける会社ですから、安易に条件が良さそうとか知名度があるからといって応募すべきではないと思います。
少し話がずれましたが、企業側も本気で応募を受け止めるので、受ける側も本気でぶつかってきて欲しい、それを計るのに受験料というのはよく考えたな、と思いました。賛否両論激しいようですが、私としては積極的に支持したいと思います。
追記:ドワンゴの川上会長のインタビューがありましたので、こちらもご覧ください。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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