「努力は必ず報われる」という言葉が話題となっています。この言葉自体は使い古された表現で、努力を続けていればどこかで結果に表われるということで、努力していくことが大切だという言葉です。

ただし、ここで気をつけておかなければいけないことがあります。「努力は報われる」のは正しいと思いますが、「努力すれば「必ず」報われる」ということではないということです。「努力しなければ報われないけれども、努力したら必ず報われるわけではない」というのが私の考えです。

世の中で成功していると思うような人のほとんどは努力をしてきています。見えているか見えていないかの差はあるものの、99%は努力をし続けてきた上で成功しています。しかし、逆に努力をしていれば必ず成功するわけではありません。

そうすると、「努力は報われる」をおかしいと感じる人がでてきます。努力したのに報われないじゃないか、成功してない人は努力してない人だと言いたいのか、というような主張をする人がいます。

ただ、これらも「努力しなければ報われないけれども、努力したら必ず報われるわけではない」ということで説明できます。努力はしているかもしれないけれども、報われないこともたくさんありますし、成功していない人に対して努力をしていないということではないのです。

それにしても、努力をしてトップに上り詰めてから、突如、どん底に落ち、すべてを失ったかのように見えた人が這い上がってまたトップに返り咲いたとき、本人が「努力は必ず報われる」と言うことは、人々に勇気を与える言葉のはずが、妬みの方が上回ってしまうのが残念ですね。そういう考え方をする人は、残念ながら報われません。