- 10月
- 2024年11月
先日、いわゆる新型コロナウイルス「COVID-19」による当社のビジネス状況に対する影響を書きました。その後、見通しとして2月17日から徐々に再開ということで期待していたのですが、現実的にはほとんど稼働することができませんでした。
前回記載した政府の許可については、当社取引先全工場が準備を整えて申請し、一部は申請中となり、一部は許可を得ることができました。しかしながら、実際の稼働についてはほとんどできていません。それは、工場を動かす肝心の工員が戻ってこられない状況になっていることが多いこと、そして戻ってきたとしても一定期間(最長14日間)待機した上でしか工場で働くのを再開できないためです。
中国国内でかなりの交通機関が停止、もしくは大幅な減便をしている中、旧正月で故郷に戻った人たちが広東省に戻ってくることが困難な状況です。これは少しずつ解消していると聞いていますが、それでも当社の中国スタッフの中で戻ってこられたのがマネージャーだけでした。彼女はニュースを見ながら、このままだと実家から戻ってこられないのではないかと察知して、休み中であるのにもかかわらず、広東省に戻る決断をしたことが功を奏しました。彼女の戻った翌日からは交通網が閉ざされてしまいました。
その後、もう1人だけ戻る事ができましたが、それでも9人いるうちのたった2人です。
同じ状況が工場でも発生しており、普段150人くらいいる工場でも今稼働できるのはたったの10人とかそういう状況です。
今のところ、楽観的な見方をしたとしても3月上旬までは正常に稼働できる工場はないのではないかと考えています。そうなると、旧正月前から出荷が止まっていますので、2月は出荷ゼロということになります。当社は国内にほとんど在庫を置いていないということもあって、2月は出荷をすることができないという状況に陥りました。出荷=売上となりますので、これは非常に厳しい状況です。
ただ、この状況を嘆いていても何も生み出さないので、それ以外にできることを進めていくしかありません。
中国国内では、前代未聞の政策により、日本では考えられないような施策でウイルスの封じ込めを行なっており、少しずつ効果が出てきているような報告もあります(代わりに日本など中国以外でジワジワと感染者が増えてきてしまっているようですが)。前回も書いたとおり、我々も厳しい状況ではあるものの、中国工場側も出荷できなければ売上を作ることができないため経営に大きな打撃を受けていることは間違いありません。
おそらく2月末から3月上旬にどれくらい終息していくかが中国経済のみならず、日本経済にも大きな分かれ道なのかなと思います。さすがに、これ以上出荷が止まってしまう状況が続くのはなんとか避けたいところですが、こればかりは如何ともしがたいというところです。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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