TRILOGトリログ

[製品開発ストーリー Vol.3] ネックストラップに悩む

2006.10.08

[製品開発ストーリー Vol.2] コンセプトはベーシックのつづき…

新しいiPod nanoを入手するとまずは台湾のJudyのところに1台大至急で送りました。iPod nano(2nd)が予想通りの変更となったため(実際にはオーディオジャックは上に来るかと思っていましたが…)、ケースの構想もそのままに進行することにしました。発表の翌日にはAppleより製品の図面も公開され、それに基づいた形でだいたいの設計を進め、本物が届いた段階で型を取って金型を作る、というのが流れです。

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本物が現地に届いてすぐに送られてきた製品イメージは上記のようなものでした。こちらの要望であった、下記の仕様を満たすもので考えたものなのですが…。

【製品仕様】

・素材はシリコン

・色はクリア

・ケースに入れたままLockスイッチ、オーディオコネクター、Dockコネクターにアクセス可能

・ディスプレイ部とホイール部はくり抜き、別途スクリーンプロテクター

ここで一番悩んだのが「ネックストラップ」についてです。Judyから送られてきた製品イメージには下部の端にネックストラップが通せるような形になっています。しかしながら、ネックストラップを付けられるという仕様は元々入れていませんでした。なぜならば、この仕様が本当にベーシックなケースとして必要なものなのかわからなかったからです。ネックストラップにiPod nanoをぶら下げている人はたまに見るのですが、実際にどれくらいの割合でネックストラップを使っているのかがわかっていませんでした。

ネックストラップを付けられる仕様にするとしたとしても、どのような形でそれを実現するのか大いに悩むところです。今回製品イメージとしてもらったような形は私としては「あり得ない」ものでした。このスタイルでネックストラップを付けると使用中にiPod nanoは斜めになってしまい、決して美しいとはいえません。また、このような形のネックストラップを実際に使ってみて一番イヤなのは、穴がひとつであるがために、歩いたり動いた際にiPod nanoが首の下でくるくると回ってしまうことでした。

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実は上記のような製品イメージも浮上してきていたのですが、こちらもまた、ネックストラップの仕様としては「あり得ない」ものでした。正面に穴が開いているということは、ネックストラップを通した際には必ずiPod nanoがどちらかに傾くことになり、非常に不安定でなおかつ美しくありません。この左右のグリッドも持ちやすいという配慮のデザインではあると思うのですが、フォルムとして美しくなくなってしまい、そしてベーシックなケースとは言い難くなってしまうのです。

もっと前から真剣にネックストラップについて考えておけば良かったのですが、それまでに漠然と考えていた形では「ネックストラップはない」ものだったので、ここにきて悩んでしまいました。

SportGripExtreme.jpg

当社で取り扱いをしているMarware SportGrip Extremeというシリコンケースのネックストラップの付け方がその部分だけ見ると一番スマートな方式(Apple純正のネックストラップ型ヘッドフォンも同様のスタイルですね)なのですが、諸刃の剣として、「ケースに収納したままDockコネクターが使える」という基本コンセプトを覆してしまうことになります。

また、ネックストラップを付けられる使用にした場合、当然、ネックストラップ自体も付属させなければなりません。しかし、これもこれまでの経験の中で満足いくものがあまりありませんでした。いわゆる「紐」っぽいものだと、擦れて痛くなったり、だんだんと汚れてきてしまったりしますし、ビニールっぽい素材だと肌に触れたときにあまり気持ちの良いものではなく、またチープなイメージを抱いてしまいます。

ということで悩んだ末、基本仕様としては前者のもので、ネックストラップの穴は作らない、という決定を下しました。時間との戦いの中でネックストラップのスマートな使用が可能なデザインを考え、ネックストラップの素材を吟味するということが難しかったのと、「ベーシックなケース」という基本コンセプトから考えると、それよりもコストダウンして買いやすいケースにした方が良いのではないかと考えたからです。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「 Simplism 」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は24時間365日のウェアラブルデバイス「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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