Macworld会場レポート【Mophie編】

2007.01.28

Macworld会場レポート【Apple編】からのつづき…

・いま、一番勢いのあるMophie

いくつか出展していた当社取り扱いメーカーの中でも最初にMophie(モフィー)を紹介するのは、Macworld会場のすべての出展社と比較しても、他の当社取り扱いメーカーと比較しても、一番面白いブースだったと感じたからです。Mophieは当社が取引を始めてからまだ数ヶ月しか経っていないそれほど付き合いの長いメーカーではありませんが、いま、一番勢いのあるメーカーではないかと思っています。昨年もブースを出していましたが、1コマの小さなブースにコンセプトは面白いけれどまだ製品は出そろっていないという状況で、これから面白いかなと思っていたのでメールのやり取りはずっとしていたのですが、昨年のiPod nano(2nd)発表の際に対応ケースをいち早く発表したことで取引きが始まりました。そういう意味では、1年振りということになります。

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・みんなの夢を叶えたMophieの試み

新製品を展示したり、製品をデモしたり、コンセプトに合わせた環境を作ってアピールしたりと他のメーカーももちろん工夫を凝らしてのブース作りをしてMacworldに臨んだとは思いますが、Mophieの場合にはまったく新しい別のカタチのアプローチでした。ブース自体も奇抜なモノでしたが、そのアイディアは「だれもが一度は思いついたであろうアイディア」ではあるのですが、「だれもができなかったアイディア」でもあります。

Macworldは1月9日火曜日から12日金曜日までの4日間開催されていましたが、Mophieのアイディアは「みんなが欲しいiPodアクセサリーを募集して、投票で3つに絞り、金曜日までに製品を完成させるチャレンジ」をしてみることでした。ユーザーからのアイディアをカタチにするということはこれまでも製品開発ではあったと思いますが、それをMacworld会場で募集し、決定し、そして最終日までに作ってしまおうというアイディアはこれまでになかったのではないでしょうか?

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火曜日:Macworldブースに来場したお客さんやウェブ上でアイディアを募集。上記写真のようにたくさんのアイディアが集まりました。それをカタチにするべくMophieチームでミーティングを行ない、夜中にラフデザインを作成。

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水曜日:ラフデザインやコンセプトを元にブースやウェブ上で、どのアイディアが一番良いかを投票。3つに絞られたアイディアをさらに詰めながら実際の製品作りを開始。

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金曜日:朝までかかって作られたプロトタイプが完成し、公開。

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1つめの製品は元々はiPhone用としてアイディアが出されたもので、5G iPodでも使用できるようなケース「Schlep」です。カタログの画像と本物は多少違いますが、最終的にはカタログのような形になるそうです。裏側に札入れがあり、iPhone側にカードと小銭が入るようになっています。実際には、こっちにジッパーがあるとiPhoneやiPodに傷が付いてしまいそうなので、もう少し改良が必要かもしれませんね。ただ、世界で最初のiPhone用ケースなのではないかと思います。3日でここまで作ったというのがすごいところ。

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2つ目はいま人気のiPod shuffle(2nd)用ハードカバーWraptorの進化版「Bevy」です。現在のWraptorに加え、キーチェーンリングと、そしてなんとボトルオープナーの機能が加わりました。iPod shuffle(2nd)を操作するための穴が空いていますが、現在のWraptorはこれがiPod shuffle(2nd)のコントロール部分そのままになっていますが、それがもう少し形を変えて、iPod shuffle(2nd)を装着していないときにはボトルオープナーとして使えるのです。これで、いつでもどこでもビールの栓を抜くことができます。バカバカしいという声も聞こえてきますが、「面白い」と思います。

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そして最後はiPod用フォトフレーム「Montage」。iPod用Dockを備えたスピーカー内蔵ディスプレイで、ビデオや写真を再生できる機能があります。スピーカーを内蔵しているため、音楽と共にスライドショー再生も可能です。カタログによると、アラームクロックまで付いているみたいです。

これ、3日でプロトタイプができるような代物ではないですよね。しかも中身もしっかりと動いていました(スピーカーだけは付いていませんでしたが)。会場のプロトタイプではDockは別になっていますが、実際にはカタログのように一体化されるそうです。リモコンが見あたらなかったのですが、製品化の際にはリモコンがあると便利そうです。このMontageには、スゴイという驚きは感動に近かったです。

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この偉業を支えたのが、デザイナーのPeterとプロデューサー(MophieではIlluminator)のBenです。BenはMophieの原動力としてたくさんのアイディアを形に変えていっているのですが、なんと若干20歳。そして、その若さ故に働き者です。こちらの昼間は向こうの夜中ですが、質問メールなどを送るとすぐに返ってきます。会場で、「いつ寝てるんだ?」と聞いたら「おまえもだよ」と言われてしまいました(笑)。

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ブースの半分くらいを割いてデザイナーなどが作業をするスペースができていました。ここで一生懸命プロトタイプ製作をしていたようです。なぜかWe are big in Japanというプレートがありました(笑)。

最後に、非常に惜しいことは、このDream Forwardプロジェクトの最大のハイライトが金曜日だったということです。これはもちろん、仕方のないことなのですが、金曜日というのが最終日で、日本から来ていたほぼすべてのプレス関係者が帰国してしまっていて、この偉業をその目で見ていないということです。きっと、雑誌やオンラインメディアのMacworldレポートには掲載されないことでしょう。しかし、Macworldのブースの中で、一番のアイディアと「面白さ」を提供したのはMophieだったと断言します。これからも彼らの活躍に期待したいと思います。

おまけ:Mophie Macworld Video

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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