- 11月
- 2024年12月
東日本大震災から、今日でちょうど7年となります。この震災により犠牲となられたすべての方々のご冥福をお祈りいたします。また、いまだに避難生活を送っていたり、住み慣れた街に戻ることができない方々がいらっしゃることに、とても悲しくも残念な思いがあります。少しずつ復興のニュースも流れてくる中でも、まだまだ東日本大震災は終わっていないと感じるところでもあります。福島原発の問題もあり、これから先が長い道のりではありますが、被災されたすべての方々が辛い生活から抜け出せるよう、何かしらできることを続けていければと思っています。
関東近辺でも激しく揺れたあの大震災の日、私は日本にいませんでした。
AppleからiPad 2が発売されるのが3月11日だったのです。今でこそ、世界で同時に発売することも当然となってきていますが(むしろ時差の関係上日本はアメリカよりも早く手にする)、当時はアメリカで先行発売していたので、いち早くアクセサリーの最終確認をするにはアメリカに飛ぶ必要があったのです。アメリカの中でも時間帯の関係で東海岸のニューヨークのApple Storeに並んでいたのです。
ちょうど震災が発生し、その後に福島原発の暴走が始まったり、気仙沼の火災などがニュースで流れ始めていました。それでも、当時はそれほど動画を見られるような状況でもなかったので、テレビのニュースで見るだけで実のところそこまで実感が湧きませんでした。自分の国、日本がそのような状況にあるなどということは想像できなかったのです。
帰りの飛行機は飛ばずに、ニューヨークに足止めされ、帰ってみるとかなり深刻な状況になっていました。福島原発の暴走が止まらず、このまま世界の終わりが来るのではないかと恐怖を感じました。それでも、東日本の各地の方々は、そんなものでは済まないほどの物理的ダメージと心理的ダメージを受けたと思います。
当時、何かしなくてはと思うものの、何ができるかよく分からず、社員全員に説明をして取り急ぎ必要なのはお金なのかもしれないと義援金の拠出をしました。テレビではボランティアなどに来られると被災地の方が逆に困ってしまうという話もありましたので、闇雲に行ったり、何かを送るのは迷惑になるという状況でした。1,000万円というのはトリニティの資本金とほぼ同額のため、それなりに勇気の要る支出でしたが、それしかできることがなかったので、あまり迷うところではありませんでした。
その後、当時取扱いをしていたJawboneもキャンペーンをしてくれて追加で義援金を送ることができました。
普通に仕事をして経済を回し、利益を生んで納税することが日本全体を支えることになるという方向性のもと、少しの間は特に大きなアクションをしませんでした。ゴールデンウィークになり、どうしても現場を見ておきたい、何かできることはないかということで福島に向かいました。
当時、アウディに乗っていたのですが、外車で乗り付けるのは良くないと軽自動車のレンタカーを借りて、そこに食糧やらコンロやら山盛り積んで、夜中に出発したのを覚えています。朝一にボランティア受付に並び、排水溝の泥を渫い、家屋に入った土砂を運び出し、流れて来た材木やゴミを片付けるくらいしかできることがなかったのですが、それでも現場を見ることができて分かったこともあり、現地の方々と話すことができ、ほんの少しだけでも役に立てたのではないかと自己満足しました。
その後も、気になっていて気仙沼に寄ってみたりして、ほんの少しでも関われることがないかと考えていましたが、実際のところ役に立てることはほとんどありませんでした。それでも、現地の方々が「忘れないでくれる事が大切」ということをおっしゃっていたので、それだけは続けようと思いました。
1年以上経って、気仙沼でApple User Group Meetingも開催しました。他の地域でやっているほど大きなイベントではありませんでしたが、それでも全国のAppleユーザーの人たちが集まってきてくれて、現地の方々と交流したりして、少しは盛り上げることができたのかなと思います。
そこから数年経ち、7年経った今。何ができているだろうと考えると、何もできてないなと恥じるばかりです。もちろん、ニュースなどはしっかりと追いかけたりはしています。テレビ番組などで新しいビジネスが生まれたストーリーなどを見ると、応援したい気持ちでいっぱいになります。しかし、少しずつ感覚が薄れてしまっていることも確かです。まずは、あれから7年経った現場をまた見に行ってみようと思います。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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