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- 2024年10月
元々は2018年2月にアメリカなどで発売され、おそらくSiriなどの音声認識の問題で日本は2019年8月に発売された、Apple HomePod。Apple信者と言っても差し支えない私でしたが、あんまり食指が動きませんでした。
私は元々オーディオの世界にいて、プロフェッショナルもコンシューマーも体験してきました。自宅にはそれなりのオーディオシステムを備え、ザイオン(オフィス)にはソニーのヘッドフォンを置いているので、そこまでスピーカーの必要性がありませんでした。これまで使用していたiMac Proのスピーカーも、筐体の割にはそこそこの音を出していたので、ビデオミーティングや軽くBGMをかけるには十分でした。
正直なところ、Siriはあまり日常的に使っていなくて、タイマーをかけたりするくらいでしたから、HomePodのウリもそんなに響かずにいました。HomePodをちゃんと使うにはステレオにする必要があるという気がしていたので、そこまでの投資をするほどのニーズもありませんでした。
ただ、Mac ProとXDR Displayを使用するようになって状況が変わりました。Mac Proも申し訳程度にスピーカーが付いていますが、足下に設置されていますし、警告音などが多少聞こえるというレベルのものなので、音楽を聴いたりビデオミーティングには向きません。また、音声入力もビデオミーティングにあると良いなと思ったので、ちょうどHomePodが割引きされているタイミングが合ったために購入してみました。
あんまり興味が無かったので、使用レビューなども見ていなかったので、意外に大きいし重いということを今さらながらに知りました。さすがApple、と思ったのは電源ケーブルの収納方法です。結構しっかりとしたケーブルですが、紙を折りたたんで作られたホルダーに収まっています。おそらく、リサイクルのことを考えて、できる限りプラスチックや金属を使わないようにしているのだと思います。
さて、Appleの真骨頂であるセットアップの簡単さは、AirPodsと同様になっていてスムースに進められます。こういうユーザー体験は本当に素晴らしいと思います。
ただ、スピーカーとしての性能は、個人的な感想としては「ブーミー」。音を言葉で表わすのは難しいのですが、低音がドヨーンと強調されている感じです。アメリカの方では好まれる音質だと思います。ただ、私はもっとスピード感のある低音が好きなので好みからは外れます。
また、最大の残念なポイントはHomePodの接続がAirPlayというWiFiを利用したApple独自の規格のため、SkypeやGoogle Meet、Zoomなどのビデオミーティングシステムのオーディオインターフェースとしては使用することができないのです。スピーカーだけならば使えないことはないものの、少し遅延があるのでちょっと気持ち悪くなってしまいます。
HomePod で電話をかける/電話に出る – Apple サポート
HomePodをスピーカーフォンとして使用する – Apple サポート
詳しくは調べていないので理由はよく分かりませんが、iPhoneの通話やFaceTimeにはスピーカーフォンとして使用することができるようです。同じ仕組みを使って、アプリなどとも繋げてもらえると最低限の使い方にマッチするのですが…。
というわけで、とりあえずしっかりと使いこんでいないまでも、今のところApple製品の中で一番残念なアイテムとなってしまっています。これからもう少し工夫したりして使えるように構築していきたいと思います。もしくはAppleがソフトウェアをアップデートして使い勝手を向上してくれることを期待しています。
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ちなみに、HomePodの一番のウリである「Hey Siri」。実際に使おうとして呼びかけると、MacBook Pro、iPhone、Apple Watchが反応してくるのはどうにかならないのでしょうか?
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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