私自身は初めて携帯電話を契約したのはNTTドコモで、その後ずっと使い続けてきて、SoftBankがiPhoneを日本で販売する際にMNPをして乗り換えました。それ以来、会社としても契約回線数を少しずつ増やしていくのもずっとSoftBankでした。

iPhoneという私たちのライフスタイルを変えてくれた革新的なデバイスをいち早く日本に持ってきてくれたSoftBankに、恩返しという意味合いも強くありました。当初は繋がりにくいような話もありましたが、今では繋がりやすさについてはまったく気にすることがなくなるようになりました。

しかし、先日も記事にした通り、最近のSoftBankの施策については首をかしげざるを得ないことが多く、最終的にMNPでNTTドコモに10年以上振りに戻ることにしました。

誤解がないように書いておきますが、当社の取引の多くをソフトバンクグループで占めていますし、孫正義氏は経営者として大変尊敬しています。当社としても1億円のソフトバンク株を所有していますし、私個人もそれなりに所有しています。

しかし、それと通信サービスとは別の話です。コストとサービス内容を冷静に判断して、SoftBankにはこのまま使い続けられないという意思を示す必要があると考えました。もちろん、今後2度とSoftBankを使わないということではないので、新しいサービスや料金体系になれば戻ることもあり得ます。単に、今はNTTドコモと比較してSoftBankの方がサービスや料金が劣っていると判断したということです。

主な理由としては下記の通りです。

1. 5G契約をするのに機種変更手数料3,300円/台を徴収すること。
2. 個人契約では1年間無料期間がある5Gオプション費用1,000円について、法人では適用されないこと。（※代理店からの案内で、サイトを見ると無料料金が適用されそうですが、そういうちぐはぐ対応も印象が悪いです）
3. テザリングオプション費用500円がかかること。
4. データ容量が50GB（SoftBank）と100GB（NTTドコモ）かつ無制限キャンペーン中（後に今後も無制限と発表）との差があること。
5. 手続きが不明かつ、困難であること。
6. データシェアを強制的に抜けさせる施策であること。
7. SoftBank同士の無料通話というアドバンテージがないこと。

それぞれ細かく説明しませんが、まずは前記の記事のような対応がちぐはぐかつ、印象が良くなかったところから料金プランもあまり納得がいかなかったので決断しました。NTTドコモ側も代理店がちょっと頼りなくて困るところもありましたが、とりあえずは問題なく使えています。

この決定の際にはまだリリースされていなかった「5Gギガホ プレミア」ではさらにコストの差が出てきます（SoftBankも追従するかもしれませんが）。

唯一困るところとしては、アメリカ放題がなくなるところですが、これもSoftBankはSprintを手放していることや、アメリカに何回行くのかと考えると、そこまで大きな要素ではないと考えています。

というわけで、通信というところはバックグラウンドなので普段意識することはありませんが、定常的なコストの部分と、今回はデータ容量が無制限になることが大きいと思います。これまではWi-Fiを探していたところがありましたが、これからはどこでもテザリングでMacを使うことができます。私の場合でいうとM1 MacBook Proがバッテリーの心配がないため、モバイル環境は完璧になったといえます。

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今のSoftBankはかつてのアグレッシブな姿勢はなく、金のなる木として守りに入っているように見えます。是非とも昔の勢いを取り戻していただきたいです。そして、個人と比べて法人に冷たいところも見直してもらえると、将来出戻る可能性もありますので期待しています。