- 11月
- 2024年12月
世の中には2つのタイプの人間が存在していて、宝くじを買う人間と買わない人間です。私は、周囲から意外と言われますが、宝くじは毎回ではないものの買うタイプです。
一般的な宝くじの魅力は、最終的には大金が当たることではありますが、本当はみんな心の中では当たるとは思っていません。ところが、なぜだか宝くじを購入した瞬間から当選番号が発表されて現実に引き戻されるまでの間、誰もが夢を見るのです。
まだ当たってもいないのに、当たるはずもないと心の奥底では思っているのに、いつも使い道を妄想し始めます。どうしてだか理由は分からないのですが、せっかく大金が当たるのに堅実に貯金したり、そのお金があればどれくらいの間収入がなくても生きられるのだろうかと計算してみたりします。
私が記憶に残っている最初の宝くじは1等前後賞合わせて1億円というのでしたが、今年はなんと1等が7億円で、前後賞がそれぞれ1億5千万円なので、トータルで10億円もの大金を手にすることになります。こうなると、人生100年時代を迎えたとしても安心して暮らせるかもしれません。
さて、それは置いておいて、この「宝くじは買わなければ当たらない」という言葉はトリニティ社内では、私がよく使う言葉です。
ビジネスという現場において、当社では開発から製造、販売から宣伝までを一気通貫で行なっています。その過程の中で、さまざまな困難にぶち当たることが多々あります。特に、過去に失敗したことがあったり、他で失敗しているのをみていたり、または経験上難しいなと思うことがあったとします。しかし、最初から諦めていては絶対に達成することはありません。
そういうときに「宝くじは買わなければ当たらない」ということを言います。現実としても、宝くじに当選する人は、絶対に宝くじを買っていないといけません。どうせ当たらないと思って買わない人は絶対に最高10億円は当たらないのです。もちろん、買えば絶対に当たるものではないのは確かですが、買わなければ「絶対に」当たらないのです。
私は「どんなことも、やってみないと分からない」という喩えとしてよく使うのです。
私は常に、万に一つでも億に一つでも、可能性があるのであればチャレンジしてみることが重要だと考えています。私は技術者でも何でもないのですが、スマートフォンという技術の塊のようなものを作るとなった時に、やってみなければ分からないとチャレンジしてみました。普通に考えれば、AppleやSAMSUNG、SONYなどの大手メーカーがあり、激しく競争しているマーケットです。資金力もブランド力もない我々のような零細企業がスマートフォンを作るなどということは無謀としか言いようがありません。
それでも、一歩だけでも足を前に踏み出さなければ進まないのです。くどいようですが、「どうせ当たらないから」と宝くじを買わない人は、最初からチャンスを捨てているのです。私はこの話で宝くじを買いましょうという話をしているわけではありません。ただ、土俵の上に上がらなければ相撲を取れないということなのです。
難しそうだから、絶対に売れないから、工場ができないと言っているから、などなどできない理由を並べるのは簡単です。しかし、それはもっと深く言うと「そう思う」ということだけです。そして、失敗を避けているが故に失点はありませんが、得点も無いのです。
偉そうな言い方をして恐縮ですが、モノ作りで失敗しない簡単なモノを作っていたら、コモディティ化に巻き込まれるだけです。誰もが難しいと思う、だからこそやってない、そこにチャレンジしていくことがユニークな製品に結びついていくと考えています。
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たかだか宝くじを買ったというだけで大きな話をしました。結果、今回の宝くじは当たったのでしょうか。宝くじが当たったときに、一番してはいけないことは公言することだそうです。というわけで、結果はここでは書かないことにしておきますので、ご想像にお任せします。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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