weara発表会の目論見と工夫

2019.10.20

先日、約5年振りに消費税率が10%になるという日本にとって大きな節目と、私たちの業界にとっては大きな電気通信事業法の改正がスタートし、その中でも大きなトピックとなる「通信料金と端末代金の完全分離」が実施される日でもありました。そんな日に、我々のような埼玉の中小企業が発表会を行なうのですから、どう考えても「日取りが悪い」と言えると思います。

しかし、ある事情により10月2日よりも前に、かつできる限り遅いタイミングに発表会を実施する必要がありました。前者は今はまだ明かしたくない事情なので追々ご説明するとして、後者は製品のサンプルなどの進行状況から1日でも遅い方が望ましかったため、1番条件を満たすのが10月1日だったという訳です。

発表会で実現したかったこと

発表会の目的は、これまで秘密裏に開発してきた「weara」を世の中にデビューさせ、メディアを通じて1人でも多くの人に知ってもらい、理解してもらい、共感してもらうことです。そのためには、招待は大手メディアや商用メディアのみならず、伝播力のある方も含めてできる限り多くの人を招致すること、発表会ではwearaの開発背景から製品自体に至るまでできる限り説明し、実際に見て、触れて、身につけてもらうなど体験してもらうことで共感をしてもらうということを考えました。

サプライズを演出

別の記事でも書きましたが、私としては発表会はイベントなので新しいことを知ってもらいたいと思っています。そこではサプライズも必要だと考えています。これは、いろいろな意見があると思いますので正解というわけではありません。私はAppleの発表スタイルに慣れてしまっているバイアスがあるかもしれませんので、特にそういう意識が強いと思っています。

このことから、発表内容については特に触れずに招致する、というものすごい高いハードルを越えていかなければいけませんでした。特に今回、当社がこれまで開発してきたような製品とはまったく違うものですので、発表会の会場で驚いて、興味を持って、見ていって欲しいと考えていましたので、サプライズを仕掛けたいと思っていました。

正直なところ、NuAns NEO [Windows 10 Mobile]発表したときの、私が両手に端末を持って壇上に出て行ったときのライターの方々のなんとも言えない驚きの顔が忘れられなかったということが大きいのかもしれません。

NuAns

マルチ充電トレイ NuAns COLONY(コロニー)

3,544 3,544 3,544

招致の困難さ

招致について、私の個人的なお付き合いのあるメディアやインフルエンサーの方々、過去の発表会に来てくださった方々、当社製品などについての取材をしてくださったりコンタクトをしてくださった方々、事前にティザーを出していたのでそこから知ってティザーページから登録していただいた方々、さらには知り合い・友人に頼み込んで紹介していただいた方々が対象になります。

たとえば、当社においてテクノロジーの最先端という意味ではスマートフォンがあり、逆にテクノロジーという意味ではあまりない名刺入れまで幅広く取扱いをしています。媒体によってはテクノロジーがなければ記事化できない、メディアとして、ライターとして記事にできないものを見る時間はない(該当分野に時間を割きたいというのは当然です)ということがあり、なかなか内容を伝えずに来ていただくというのは困難を極めました。

今回は、いわゆるテクノロジーの分野だけでなく、デザインやファッションのカテゴリーに属するメディアやライターの方々にも来ていただきたかったですし、いわゆるヘルスケアの分野にもお声がけをしました。しかし、当然、「どんな製品ですか?」と聞かれて、これまでのお付き合いもないのに回答をまともにしないでとにかく見に来て欲しいということで通したので、ここらへんで実際にはある程度招致しきれなかったところもあります。

3部制のメリット・デメリット

過去にやった発表会では、NuAns NEO [Windows 10 Mobile]NuAns NEO [Reloaded]では1日3部制での開催をしました。私は今も、この3部制が1番来ていただきやすいと思っています。特定の時間のみに設定した場合、どうしてもその時間だけは他の用事が入ってしまっているということがあります。出張などで1日東京を離れているという場合は別とすると、かなりの方が3部制であれば調整していただけるという印象です。

また、我々くらいの小さな会社で社員が総出で演出するイベントとしては、一気にたくさんの人が集中してしまうと対応できないということもあります。今回のようにハンズオンをする場合においても、1人1人の方にしっかりと見てもらうには分散した方が良いと思います。

デメリットとしては、運営側はとても大変です。1日3回同じ内容を繰り返しますので、朝から夜まで1日ずっとかかる必要があります。もうひとつ、場合によっては3回の参加人数がうまく分散されずに片寄ってしまうことです。幸いにして、今回は奇跡的にまんべんなく3回分に分散されたため、どこかの回だけ混雑して、どこかの回は閑散としているということがなく、うまくいきました。もしも片寄る場合にはお声がけして時間変更をお願いすることになってしまいましたので、この点についてはありがたかったです。

招致目標

NuAns NEO [Reloaded]の際に、3回合わせておおよそ150人程度の方々に来ていただいていたので、今回もその数をターゲットとしました。前述のように、逆にそれ以上になるとこちら側の対応もうまくいかなくなり、結果として目的のひとつである「理解してもらう」ということが達成できない可能性があります。

NuAns NEO [Windows 10 Mobile]やNuAns NEO [Reloaded]の時にはスマートフォンであるということと、プラットフォームの問題で、たとえばApple関係のメディアの方を招致することはできませんでしたが、wearaはiOSでもAndroidでも使用することができるため、プラットフォームに寄らず招致することができるので、150という数字は決して高すぎる目標ではないと思っていました。

ただ、反省点というか、今後の課題として、結果としては約150人ほどの方々にご来場いただけたのですが、そのうちの110名ほどは私の方で招致した方々でした。当社の会社としての広報力、招致力については今後強化していかなければいけないところです。

カレンダーファイル配布

メディアの方々というのは、概ね忙しい方々多いです。取材に行きつつ、執筆もしつつ、ということで、お声がけしてもそれがしっかりとカレンダーなどに残っていなくて、少し前に再確認すると入ってなかったということが過去にもありました。せっかく来てくれることになっていたのに、アクシデントで来られなくなってしまうのはとてももったいないです。

そこで、今回はカレンダーファイルを配布するようにしました。3回分それぞれの時間と簡単な内容、場所情報を.ics形式のファイルにしてお送りするのです。これを開いていただくだけで、GoogleカレンダーやAppleカレンダー、Outlookなどに簡単に登録することができます。場所などの情報をカレンダーに記録しておくのもそれなりに手間になりますので、これはかなり有効な手だと考えました。

実際、ファイルをお送りして登録していただくと、とても簡単で良い、というフィードバックを得ましたので、今後もやりたいと思います。大手メディアの方も、このようなカタチで配布されたことがないという話だったので、あんまりやられていないのかもしれませんが、我ながら良いアイディアかなと思っています。

反省点

実際に、発表会での反省点はいくつかありました。プレゼンテーションは、たくさんの言いたいことがあったのですが少し長すぎたことや、ビデオの撮影が機材の関係でうまく音が出なかったり、ハンズオンは分散をさせたつもりだったのに、結局のところはかなり混雑してしまったことなどがあります。今後の改善に活かしていきたいと思います。

今後の取り組みたいこと

すでに参加登録をしていただいた方が来場した際に、名刺をいただくのですが、その流れがちょっと上手くいかずに詰まってしまうようなことがありました。名刺を切らしてしまった方向けにiPadでの登録フォームを用意していましたが、それも時間がかかったしまいましたので、何かしら対策をしたいと思っています。

常にすべての方の現状を把握しているわけではないので、ポジションが変わっていたり、担当が変わっていたり、または転職されていたりということもあるので、発表会に来ていただいた際には名刺をいただいて最新情報にアップデートしたいというのが正直なところです。

ただ、それによって不便をかけてしまうのは避けなければいけません。事前登録していただくのもかなりハードルが高いので難しいところです。名刺をいただいて、それを事前登録と照合するのに時間がかかるので、それを後にしてしまうということもひとつかもしれません。

思った通りにできたこと、うまくいかなかったことなどたくさんありましたが、とても大切なことは関わってくれたすべてのスタッフが一生懸命取り組んでくれて、できる限りのことは成し遂げたかなと思います。発表会が終わりではなく、これがスタートでもありますので、これからさらに頑張っていきたいと思います。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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