オンラインミーティングのストレスがリモートワークの壁になる

2021.02.12

緊急事態宣言が一ヶ月延長になり、テンポラリー感があったリモートワークも本格的に運用を詰めていかなければいけない状態になっています。昨年も緊急事態宣言時にはリモートワークをしていたものの、そのときも解除になったら元に戻るという見通しの元に、根本的なところには踏み込んでいませんでした。

トリニティ株式会社は創業のときから事務所を設けずリモートワークの環境であったため、会社の仕組み自体がかなりの部分でオンライン化されています。それはIP電話だったり、ファイルサーバーだったり、徹底したペーパーレスだったり、すべての出納は銀行振込ベースで現金を置いてなかったりと、オンラインだけでかなりの部分を担えるような仕組みです。

それでも、ずっと一度も出社しなくても成り立つかといえば残念ながらそうもいきません。ただ、事務的なところはそこまで緊急性を感じないので、出社したとき、出社している人が代行するなどして成り立つことばかりです。

トリニティにおけるコミュニケーションは、出社しているときと変わらずにPodioというグループウェアをベースに、外部とのやり取りや通知などの処理はメール、リアルタイムでちょっとしたコミュニケーションはSkypeとしています。ここにリモートワークではビデオミーティングが入ってきます。

いかにテキストコミュニケーションがしっかりと確立されていたとしても、喋ってしまった方が早いことがたくさんあります。それに、見えないところの誰かと仕事をしているのではなく、それぞれの人と仕事をしているので、各チームでも会社全体でもチームワークを培っていく必要があると思います。そのツールとしてはビデオによるオンラインミーティングが不可欠だと思います。

前置きが長くなりましたが、このビデオミーティングは今だに直接ミーティングをするよりも劣るコミュニケーションだと痛感することがあり、これによってリモートワークという働き方の妨げになっていると感じています。

機材トラブル

トリニティ社内では全員にBluetoothヘッドセットを配っているため、スピーカーフォンを使うことによるハウリング(音がループしてしまい、キーンと鳴ってしまうこと)を起こしてしまうことはほとんどありません。ただ、外部の人とミーティングするときにはちょこちょこ発生します。

機材トラブルによってミーティングの開始が遅れたり、中断してしまうこともしばしばあります。貴重な時間を何も生み出さないことで浪費してしまうのは絶対に避けたいところです。特にツールが変わったときなどにありがちなので、事前にチェックしておく必要があります。

ネットワーク環境による問題

トリニティ社内にいると、ネットワークスピードはある程度確保されているので問題になることはありません。しかし、リモートワークの場合には各個人の自宅のネットワークスピードに依存してしまいます。トリニティからiPhoneを貸与している人は、現在NTTドコモのプランでデータ容量は無制限になっているということもあり、テザリングを使ってもらうようにしています。それ以外の人の場合には、ネットワーク契約が従量制の人(今どきはいないと思いますが)にはルーターの貸し出し、そうでない人は基本的には元々使っているネットワークを使ってもらっています。

しかし、特に大きめのマンションに住んでいる人の場合、多くの部屋で共有しているために各戸のスピードが異常に遅い場合があります。最近では、世の中全体的にリモートワークになっているため、マンションの他の住民も自宅勤務をしているとネットワーク帯域が狭くなってしまっている場合があります。

これにより、映像が止まってしまったり、音声が途切れたり、話しているのに通じてない場合などがあり、これがものすごくストレスを感じてしまいます。ちゃんと説明しているのに、聞こえてなかったというのでもう一度同じことを言わなければいけないというのはとても生産性を低下させます。

リアルタイムコミュニケーションがうまくいかない

ネットワーク問題にも関係しつつ、それとは切り離して考えたとしてもオンラインビデオミーティングは、直接会ってのミーティングと異なり、コミュニケーションがうまくいかないことが多くあります。特に多人数の場合には下記のような問題が発生することが多くあります。

  • ビデオがオンになっていたとしても、全員の顔が見えないため、反応が分かりづらく伝わっているかどうかが不安になる。
  • 話そうとしているのか否かが顔や雰囲気から読めないので、同時に話し始めてしまうことがある。
  • おそらくビデオミーティングのシステムが本当の意味でのリアルタイムではないため、ほんの少し遅延があることによるやり取りの奇妙さがある。最近話題のClubhouseが話しやすいと言われているのはかなりリアルタイムに近いやり取りができるからなのだ想像しています。

ノイズ

まだ人間が話しているところをテキスト化して、なおかつ要約してくれるサービスというのが存在してない、もしくは実用的なものを知らないので、ログ担当はキーボードを使ってGドックにリアルタイム入力していますが、このタイピング音が聞こえてくる場合があります。また、周りの音が聞こえてくることによる集中力の低下もあります。子供とか、飼っているペットの鳴き声が軽く聞こえてくるくらいだと逆に癒やされて良いんですが、外の電車の音や車などのノイズにしかならない音はストレスになります。

モノを見せることができない

これはトリニティ特有の話ではありますが、製品やパッケージなどの質感や構造などを話すことができないのは、そもそもとしてかなり仕事をする上では厳しいといえます。こればっかりは、ここまで書いてきたような技術的問題をビデオミーティングシステムが解決したとしても、最後に残ってしまいます。

現在も、緊急事態宣言下とはいえ、どうしても直接的にサンプルを見なければいけないときなどには、各チーム適宜出社して対応しています。特に開発やセールスなどはビジネス活動に支障をきたしてしまうので、ここは仕方がありません。

リモートワークが嫌だということはまったくなく、良いこともたくさんあるとは思っています。ただ、現時点ではツールやネットワークの問題で、直接会った時のミーティングと比べるとかなり生産性が低下してしまっているといえます。ここを解決しない限り、特定の業種でない限りはこれからもずっとリモートワークでやっていきましょうということにはなりづらいのではないでしょうか。

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

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