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2017.06.01
NuAnsのシリーズを構成するのに、これまで書いてきたようないくつかのコンセプトがあります。変わりゆくデジタルライフに新しい回答を提示し、素材もこれまでのガジェットからインテリア・ライフスタイルへ、そしてケーブルやコネクターを見せない、もしくはシンプルに解決する、などです。
NuAnsシリーズの中で一番シンプルで、一番小さい製品が「MAGDOT」です。この製品は、実はコンセプトとしてはすでにTENTに存在していて、これがTENTと私の最初の出会いとなるきっかけでした。ものすごく簡単に言えば、「ただの磁石」ともいえるものではありますが、ケーブルに対して一番シンプルにその「居場所」を提供してくれるものです。
机や棚の裏側に落ちてしまいがちなケーブルの端子部分を留めておくことができるマグネットです。もう、ケーブルを引っ張って端子を探す必要はありません。
裏面の両面テープでどこでも好みの位置に貼り付けられるので、壁などの垂直な場所にLightningケーブルを保持しておくことができます。
上記のショートムービーを見ていただくとコンセプトが分かりやすいですが、ケーブルの先端にあるコネクターの金属とこのMAGDOTの磁石がくっつくことでケーブルをホールドすることができるようになります。引っかけたり、何かに通したりということもなく、ただ軽くMAGDOTの上に置くだけでケーブルを固定することができるのです。
スピン目を付けただけのシンプルな金属の「ドット」は存在感もあまり主張せず、デスクだったり壁だったり、いろいろなところに貼り付いてケーブルを固定してくれます。
裏面には両面テープが付いているので、どこにでも貼ることができます。位置を移動したくなった時にはキレイに剥がせばそのまま移動もできますし、万が一汚れなどが付着して吸着力が落ちた場合にも新しく両面テープ(市販品)を貼り直していただければまた使うことができます。
唯一の欠点というか、難しいところは、コネクターに金属を使っていないケーブルがあることです。元々のコンセプトとしてはAppleのLightningケーブルをくっつけるつもりでしたが、これもApple純正やMfiというAppleの認定プログラムに準拠している製品は金属を使用していて問題なく使用できるものの、その他の特に安価な製品は金属ではないものがあり、その場合にはどうしても磁力でくっつけているという性格上、固定することができません。ただ、このおかげで、Apple認定プログラムに準拠しているかどうかが判明するという(くっつかないものだけが準拠外と判断できる)チェッカー機能も果たせることが分かりました(笑)
とはいえ、Lightningケーブル以外の場合には安価に作るために金属を使用していないものもあり、万能というわけにはいかないのが難しいところです。なお、このMAGDOTを作っていた時点では当然NuAns NEOのような製品は存在していませんが、その後にNuAns NEOの付属ケーブルはMAGDOTと組み合わせて使えるべきということで、当初は違っていたものの金属製の端子を採用することにしました。
パッケージには3つのMAGDOTが入っているので、いろいろな形で活躍することができます。私はケーブルを止めるだけでなく、磁石としての力を使って上記のようにクリップを止めることにも使っていたりしますので、アイディア次第で使い方が広がります。
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[All About NuAnsバックナンバー]
・Vol.1 はじめの一歩
・Vol.2 はじまりのはじまり
・Vol.3 TENTとの出会い
・Vol.4 クリエイティブユニットTENT
・Vol.5 TENTとトリニティ、そしてNuAns
・Vol.6 NuAnsというブランド名に込められた想い
・Vol.7 基本のコンセプトは「ニュアンスのある生活」を提供すること
・Vol.8 これまでにないニュアンスを提供するために【素材編】
・Vol.9 新しい回答は、ケーブルとの戦い。
・Vol.10 NuAnsの最初の製品「MAGDOT」は一番シンプルなケーブルホルダー
・Vol.11 デバイスたちの居場所を定義する、「MAGMAT」と「MAGFIT」
・Vol.12 ケーブルを再発明。すべてを再設計したケーブル「BANDWIRE」
・Vol.13 最高の使い勝手と心地よい手触り、インテリアとも馴染むモバイルバッテリー「TAGPLATE」
・Vol.14 これまでにはなかった、まったく新しいスタイルのモバイルバッテリー「ROLLDOCK」
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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