- 9月
- 2024年10月
「とうとう」というべきなのか、「やっと」というべきなのか、はたまた「まだだったのか」というべきなのか…。ご要望をいただいてからかなりの月日が経ちましたが、「満を持して」NuAns TAGPLATE USB Type-C版が登場しました。これで、iOSデバイスユーザーのみならず、NuAns NEO [Windows 10 Mobile]やNuAns NEO [Reloaded]を含む、Android端末など幅広くサポートすることができるようになりました。
国際的なプロダクトデザイン賞である「レッドドット・デザイン賞」や最も権威あるデザイン賞とされる「iFデザインアワード」、財団法人日本産業デザイン振興会が主催する「グッドデザイン賞」を受賞しているオリジナルのiOS向けLightningケーブル一体型モバイルバッテリーTAGPLATEのデザインや構造はそのままに、新たに今後のスタンダードとなるUSB Type-Cに対応したモデルとなります。
TAGPLATEの素晴らしさについては過去記事で長々と語っているので、是非ともそちらを一読していただければと思います。一言で言うならば、スマートフォンをスマートに使う上では最高の相棒だということです。
USB Type-C対応と共に、充電端子とケーブルも統一
オリジナルのTAGPLATE Lightningから変わったところは、スマートフォンなどを充電する端子としてUSB Type-Cに変わったことだけではなく、TAGPLATE自身への充電端子もUSB Type-Cに変更しました。その流れで、TAGPLATEを充電するために付属しているケーブルもUSB Type-C対応ケーブルにしました(USB Type-A – USB Type-Cケーブル)。
これによって、TAGPLATEに充電するときにもmicroUSBのように上下を逆に挿してしまって、やり直すというようなことがありませんので、日常的なフラストレーションを減らすことができます。また、USB Type-A側についても特許技術をライセンス契約して使用している「リバーシブルコネクター」を採用しているので、充電器やコンピューターなどと接続する際にも、USB Type-A端子であったとしても上下どちらに挿しても良いという仕様になっています。
実は、この付属ケーブルはケーブル長こそ違え、NuAns NEOシリーズに付属させていたケーブルと同じ仕様です。同じブランドですから、同じようにユーザーの使い勝手、日々のフラストレーションを無くすように設計しているというわけです。ここまで付属品にもこだわったモバイルバッテリーは、世の中に存在するでしょうか。
ちなみに、なぜUSB Type-C – USB Type-Cケーブルにしなかったのかという疑問が湧いてくる方もいらっしゃるかと思います。今後のスタンダードならば両方の端子共にUSB Type-Cにすべきではないかという向きもあるかもしれません。我々もとても悩んだところでもあります。
TAGPLATE側は充電端子のメス座がUSB Type-Cであり、ケーブル側もUSB Type-Cということでメーカーとしてコントロールできる範囲でありますが、逆側は市場に存在する充電端子やコンピューターなどの端子に依存することになります。実際問題、私自身で言えばコンピューターの母艦はMacBook ProであるためにUSB Type-C端子です。
しかしながら、まだまだ世の中の充電器やコンピューターの大半はUSB Type-Aであるというのが現実だと思います。また、AC充電器においてもUSB Type-C端子搭載製品は少しずつ増えてきたものの、USB Type-C端子としては1つでUSB Type-A端子の方が多い製品ばかりです。価格についてもまだ下がりきってきていないことから、USB Type-Aの方が安価に手に入れられるということもありましたので、今回はUSB Type-Aを採用しました。その代わり、デメリットにひとつである上下逆指し問題を解決することにしたのです。
こだわりは細部に宿る
前述のUSB Type-Cの流れに続きますが、TAGPLATEに充電するための付属ケーブルを設計する際に、そのケーブルの収納に悩まされないようにしたいと考えました。しかも、最小限のコストで大げさになりすぎないように。そこで新規に設計して金型まで起こして、ほとんど見えないであろうサイズではあるものの、しっかりとNuAnsのロゴまで入れたS字型ケーブルクリップを付属させています。
小さくて黒いものは非常に写真が撮りにくいのが困りものですが、なんとか伝わるでしょうか。実際に使っているシーンは前述の付属ケーブルの下りのところの写真にあります。このように、付属ケーブルだけでも使い勝手を考えてこだわり、そのケーブルをどのようにホールドするかまでも考え抜いた製品なのです。
LightningとUSB Type-Cの見分け方
NuAnsシリーズの特徴としても定番となってきた、ウルトラスエードとテナージュの風合いを活かし、手に持ったときの柔らかくも自然な触感、カラーバリエーションもTAGPLATE USB Type-Cでも同様に展開されています。
しかしながら、開発の段階でとても心配していたのが、ぱっと見では同じ素材で同じカラーラインナップなので、たとえば両方のコネクタータイプを所有した場合に、すぐに見分けることができるのかどうか、ということです。
一番シンプルな答えは、それぞれ違うテクスチャーを使うということです。現時点で、私が使っているのが、Lightning版がシバフルコラボバージョンでUSB Type-C版はバンブー(竹)です。これにより、バッグの中に両方入れていたとしてもどちらを使うべきなのかが一目瞭然、たとえ見なくてもバッグに手を入れて触感だけでも識別して取り出すことができます。
しかしながら、どうしてもどうしても、両方ともシバフルにしたい、宗教上の理由で両方ともサフランにする必要がある、というような要望もあることでしょう。その場合には、見分けるコツがあります。それが、ケーブル部分のテクスチャーです。上の2枚の写真を見比べてみていただくと分かると思いますが、表面のテクスチャーが異なるのです。Lightning版は 生地を模したようなテクスチャーとなっていて、USB Type-C版はレザーのような仕上がりになっています。
色が黒なだけに、暗いところでは見比べれないというようなこともあるかと思いますので、お勧めは最初に書いた色違いにすることです。せっかくたくさんの素材やカラーを用意しているので、是非とも違いを楽しんでもらえればと思います。
USB Type-C版はiPad Proを充電できるのか
Apple製iOSデバイスはすべてLightning端子搭載であるという定説を崩したのが、私も使っているiPad Proです。2018年に発売されたiPad Pro 11インチとiPad Pro 12インチ(第3世代)においては、拡張性や4K映像出力を重視してUSB Type-C端子が搭載されています。今回発売されたTAGPLATE USB Type-C版はiPad Pro USB Type-C版を充電することができるのか。
結論から言えば、充電する事自体はできます。ただし、当然ですが容量が足りないのでおおよそ40%程度を増やすことしかできなかったり、専用充電器と比べると充電時間が遅く、私の手元で測ったところによるとおおよそ3時間程度で40%ほど増やすことができました。私もそれなりに使っていることも考えると、新品の場合には少し結果が異なるかもしれませんのであらかじめご理解ください。
とはいえ、正式にiPad Pro用ですとうたっていくには至らないにせよ、時と場合によっては40%も充電する事ができれば、映画を1本見ることができますので、いざというときの安心感としては役割を果たしてくれると思います。もうすぐバッテリーが切れてしまう、というときにも給電しながら使うこともできるので延命措置としても使うことができますので、特にAndroidをお使いの方であればこのTAGPLATE USB Type-C版をバッグに忍ばせておけば、両方のデバイスへ多大なる安らぎをもたらしてくれることでしょう。
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正直に言えばこのTAGPLATE USB Type-C版、Lightning版をリリースするときから企画としては存在していて、NuAns NEOを発売するときには同時に出したいと思っていて、その後も折に触れて出さなければという思いが募っていました。それでも社外にはあまり言えない理由により延期に延期を重ねてきてしまいました。お待たせしてしまい、申し訳ありません。
ここだけの話、プロトタイプはずっと存在していて、私自身はNuAns NEOの充電にはTAGPLATE USB Type-C版を使い続けていたので、どうもしっかりと製品として出荷するという気持ちが薄かったのかもしれません。この点は反省していかなければいけません。その代わりというのも奇妙な言い回しですが、動作検証はかなり長い間行ないました(笑)。
これから長く使っていけるUSB Type-C版ですので、末永くみなさまに安らぎをお届けできると思っていますので、NuAns NEOユーザーの方々のみならず、USB Type-C対応スマートフォンやその他USB Type-Cで充電可能なデバイスをお持ちの方は是非ともご検討ください。
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このブログを書いたスタッフ
プレジデント
ほっしぃ
音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「Simplism」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。
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