TRILOGトリログ

【原価マスクのすべて(2)】原価マスクの仕様や製造について

2020.04.29

原価マスクの販売ページには必要最低限のマスクの仕様を記載しています。今回、私たちが使うものや寄付するものと違って、利益は取らないとはいえ、品質についてはしっかりと当社が担保しなければいけないということで、製品についてのよくある質問にお答えしつつ、製造のプロセスや検品体制などもお知らせしたいと思います。

原価マスク販売ページ | トリニティ

仕様

品名:三層不織布マスク
本体サイズ:約175mm × 95mm
枚数:50枚入り(1枚ずつ個包装)

〔素材〕

本体:ポリプロピレン、ポリエステル不織布
耳紐:ポリエステル、ポリウレタン
ノーズワイヤー:アルミ、ポリエチレン

〔型番 / JAN〕

TR-GM20-01 / 4582269518244

特長

不織布マスクは 3 層構造のホワイトタイプのマスクで、携帯するのに便利なように1枚1枚個包装してあります。

  • ほこりなどの侵入を防ぐ三層構造フィルター
  • 安心 / 清潔な1枚ずつの個包装
  • 隙間を防ぐノーズワイヤー
  • 呼吸が快適な立体プリーツ設計
  • 耳が痛くなりにくいゴムを使用

マスクの仕様に記載されていないこと

私たちは、今回の原価マスクプロジェクトで初めてマスクという製品の製造の現場を見ましたし、仕様について学びました。私たち自身で使う場合や、寄付ならばまだしも、原価とはいえ販売していくとなれば製品の仕様の確認や製造環境、検品体制などをしっかりと調べなければいけませんでした。その上で、緊急に輸入を決めたということもあり、検証していない数値を書くことを止めました。

本来であれば、性能をうたう場合には第三者機関の測定、認定結果をエビデンスとして残します。たとえば、当社で取扱いをしているiPhoneケースでも耐衝撃の基準というがあったり、防水等級についても基準が決まっていますので、認定機関・測定期間にサンプルを送って測定をしてもらい、認定をしてもらうことでパッケージやウェブページなどで販売するためのうたい文句として記載します。

今回は、その時間もなかったということもあり、すべての機能性について記載をせずに販売に踏み切りました。そこでさまざまなお問い合わせをいただいたので、ここに説明していきたいと思います。

サージカルマスクなのか、家庭用マスクなのか

今回の原価マスクは「家庭用マスク」となります。サージカルマスクではありません。これはパッケージに記載していますが、医療用ではありません。

家庭用マスクの定義

天然繊維・化学繊維の織編物または 不織布等を主な本体材料として、口と 鼻を覆う形状で、花粉、ホコリなどの 粒子が体内に侵入するのを抑制、またかぜなどの咳やクシャミの飛沫が体内 外に侵入、飛散するのを抑制すること を目的に使用される、薬事法に該当しない衛生用品を言う。

マスクの広告・表示自主基準

家庭用マスクは、外からの微粒子の侵入を完全 に防止することには限界があることから、 「マスクは感染(侵入)を完全に防ぐものでは ありません」を8ポイント以上の文字で表記

  • フィルタ部の品質性能について数値表示をする場合、試験方法または試験機関を表示すること
  • 表示されている事項と試験方法は対応すること
  • 薬事法に抵触する表示を行わないこと

上記が、一般社団法人 日本衛生材料工業連合会の資料(PDF)に記載されています。私たちは会員ではないのですが、参考にさせてもらっています。

さて、それでは原価マスクがまったく意味が無いマスクなのかというとそういうわけではありません。

3層不織布マスクとしての性能

工場から来ているテストレポートでは、N95という医療用のマスクの同等品とされるKN95という基準でフィルター効率は95%以上となっています。しかしながら、前述の通り、これをそのままうたい文句にして販売することは結果として虚偽になってしまうことも考えられるので、私たち自身で信頼できる第三者機関にテストしてもらわなければいけないと考えて、記載をしていません。

工場から送られてきている試験レポート。あくまで参考資料です。

このKN95という規格は、厚生労働省からもN95に準ずるとして資料を出しています。ただし、このKN95の基準に不織布として準拠していたとしても、最終的にKN95の基準を通ったものかは現時点では信頼できる第三者機関の認定は受けていません。

N95 マスクの例外的取扱いについて

KN95 マスクなどの医療用マスクも N95 マスクに相当するものとして取り扱い、 活用するよう努めること(米国 FDA は、KN95 マスクなどの医療用マスクの使用方 法に関して緊急使用承認(EUA)が与えられたところ。)

厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策推進本部の資料より(PDF

工場から来ているスタンダードとしては「Product Implementation Standard: T/CTCA 7-2019, CE Testing Standard: EN149:2001+A1:2009, BFE95/PFE95/VFE95」ということで報告されていますが、これも実際に私たちで試験をしたわけではないので記載していません。

白へのこだわり

マスクは白いのが当たり前じゃないかと思われるかもしれません。しかし、中国国内で生産され、中国国内で消費されている、もしくは欧米に輸出されているマスクのほとんどが「青いマスク」です。私たちが工場からもらったマスクも青いマスクでした。中国国内ではほとんどの人が青いマスクをしています。聞くところによると、その方が医療用のような印象を受け、清潔感があるということでした。

私たちがマスクを調達する際に、工場が作っているラインの一部を日本向けにしてもらって購入するので、大多数を占める青いマスクを入手するのが一番簡単でした。しかしながら、私も含めて日本ではマスクは白いというのが一般的です。現実として、白いマスクを生産できるところを探すのが結構大変でした。そのほとんどが日本向けで、すでに大量の注文を受けているからです。

また、実際のところ、青いマスクの方が少し安かったのも確かです。私がこだわらなければ、もう少しだけ安くできた可能性があります。ここは、なかなか難しいところでしたが、日本の会社が日本に向けて輸入をするということで考えて、白にこだわってしまいました。

個包装が便利

白へのこだわりで少しコストを上げてしまったところに加えて、個包装というのにもこだわってしまいました。これもコスト高を招いてしまう原因でした。ただ、一般的に安く売られているマスクの場合には個包装でない場合が多く、個包装だと持ち運ぶ際、誰かに使ってもらう際にも衛生的で使い勝手が良いと考えました。

個包装はひとつひとつ人間が入れていくわけではなく、自動化されています。この個包装をする機械を持っているところが少ないのです。これも恐らくですが、日本からの要望で、欧米では使用されていませんので、個包装を積極的にやる理由が無いのです。

マスク工場に対する心配

今回衛生に関わる製品ということで、これまでのスマートフォンアクセサリーとは別のレベルの管理が必要と考えました。

まず、クリーンルームがあることが必須となります。元々、クリーンルームがある携帯電話や、スマートフォンの保護ガラスなどを生産している工場がマスクを生産しはじめたという事で話が始まっていますが、実際に色々と調べてみるとクリーンルームがないところで製造している会社もたくさんありました。私たちの原価マスクはクリーンルームにて製造をしています。

また、製品毎の個体差を無くすために、できる限り自動化を行なうようにしています。これにより製品の不良率が下がり、不良品が混入することも激減させることができます。大量の枚数を作っていく中ではとても重要なプロセスです。

最後に、当社スタッフによる監査をライン毎に行なっています。当社では、当社で雇用した中国スタッフがおり、通常スマートフォンアクセサリーの時にも工場毎に監査を行なっています。基本的には製造工程を監視し、事前に決めた監視項目通りに運用されているかを確認。できあがった製品をランダムにピックアップして検査、問題があれば、そのロット全体を再検査します。100%不良品を無くすことは難しいですが、作業工程がほとんど自動化されているのであまり人の手によるばらつきがないために、ほとんどの場合、不良は機械の調整で直すことができます。

結局、当社始まって以来のマスクを販売するということになりましたが、それでも日本からの細かい要望は中国工場にとっては面倒なのでやりたくない、というところを何とかやってもらうというのは、スマートフォンアクセサリーと同じ流れになりました。

仕様に細かい要望が多く、エビデンスを求め、検品も立ち会いで口を出してくる、だけれども価格についてうるさい、というのが中国工場から見た私たちです。それはマスクでも、その他スマートフォンアクセサリーでも変わりませんでした。それでも、日本の会社として、日本の市場に販売していくためにはこういう積み重ねが大事だと考えています。

 


 

▼原価マスクやその他のマスクに関する記事はこちら▼
▶︎マスクによる「耳が痛い」を回避する方法
▶︎ようやくマスクが到着し、地元に寄付を完了。寄付金の税務処理も大切なので簡単に紹介。
▶︎【原価マスクのすべて(1)】原価を販売価格にした「原価マスク」登場。日本のマスク難民を救いたい。
▶︎【原価マスクのすべて(2)】原価マスクの仕様や製造について(本記事)
▶︎【原価マスクのすべて(3)】原価マスクを構成するコストとパッケージ表記の苦労
▶︎原価マスクの個人向け一般販売は抽選方式で、すべての人に平等に
▶︎原価マスク、個人向け一般販売の抽選受付開始。注意点をご確認ください。
▶︎原価マスク、特別体制にて順次入出荷中

このブログを書いたスタッフ

プレジデント

ほっしぃ

音楽からMacの道に入り、そのままApple周辺機器を販売する会社を起業。その後、オリジナルブランド「 Simplism 」や「NuAns」ブランドを立ち上げ、デザインプロダクトやデジタルガジェットなど「自分が欲しい格好良いもの」を求め続ける。最近は24時間365日のウェアラブルデバイス「24時間365日のウェアラブルデバイス|weara(ウェアラ)」に力を注いでいる。

ほっしぃのブログ一覧

コメントを投稿

ログイン

登録

会員登録せず購入する

ログインせずに投稿する場合には名前とメールアドレスを入力してください。


管理者の承認後、コメントが表示されます。

コメント

2020.05.05 20:27 #63791 【随時更新】トリニティ原価マスクの再入荷はいつ?購入方法もまとめてみました。 | TrendView
#63791への返信

2020.05.05 20:27 #63791 【随時更新】トリニティ原価マスクの再入荷はいつ?購入方法もまとめてみました。 | TrendView

[…] <引用元> トリニティ トリログ 原価マスクの全て(2) https://trinity.jp/205252/ […]

カテゴリー

コメント

このページをシェアする

ブランドから探す

機種から探す

  • Tablets
  • Smartphones
  • Laptop
  • AirPods
  • Apple Watch
  • iPad
  • iPhone

iPhoneから探す

iPadから探す

iPodから探す

Apple Watchから探す

Laptopから探す

AirPodsから探す

Smartphoneから探す

Walkmanから探す

Tabletsから探す

カテゴリから探す